中小企業診断士/行政書士 中村事務所

飲食店支援専門の中小企業診断士行政書士です。事業承継の支援も致します。

2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧

裏帳簿のある中小企業に貸し付ける際は気をつけよう!(上)

「因果応報とは、人に対して善い行いをすれば善い報い、悪い行いをすれば悪い報い、行いに応じた報いがあることである。多くの人から借金している建設会社社長が、元請からの入金と同時に下請先に支払いもせず姿を消しその後、自らは民事再生、会社は破産申…

顧客満足を継続させる為には店も満足せねば!

外食市場も成熟化し24兆円と市場規模は縮小している。デフレや中食市場の発達もあり、20年前と比較して5兆円も縮小だ。 顧客ニーズも個性化・多様化・高度化・複雑化しており、そのニーズに合致させる為、多種多様な業態が陳腐化サイクルを延ばそうとあ…

第三者の助言には謙虚に耳を傾けよう!

学校での勉強の結果は通知表で学期末に渡され、努力の成果や不足している現状を数字で示してくれ、子供たちは学習態度などの所感と共に、反省したり自信をつけたりするものである。またそれらを課題にして次の学期に臨み、自らを理解しながらモチベーション…

自分の身は自分で守らねば!

会社は生き物であり、常に安定成長するものではない。会社を生かすも殺すも社長を含め全従業員次第だ。 業績が下降気味になった時、会社員であれば業績不振の理由を会議の際に問われると、外部環境が主な原因であると主張し、逃げ切ることができるかもしれな…

今、注目の移動型飲食店が今後さらに増えてくる?

飲食店の収益構造を考えた場合、賃料や店舗の減価償却など顧客の来店に関係しない固定費の負担は大きい。また変動費とされる原価は業態やコンセプトにより差はあるが30%~50%で、人件費が対売上で20%~30%だろう。仮に原価率が35%と仮定した場…

日本の消費者の消費行動は欧米とは違う!(下)

・・・・・続く 日本の生活者は、食べ物の「鮮度と多様性と旬」を評価する。その結果、第一に、独特の買い物行動が生まれる。鮮度の高い食材を求めて、ほぼ毎日買い物に出る。欧米のように週末に自家用車と大型冷蔵・冷凍庫という大量購買・長期保存の手段が…

日本の消費者の消費行動は欧米とは違う!(上)

日本の小売市場は134兆円(2018年)で3年連続拡大基調が続いている。しかし小売りも少子高齢化による人口減少、EC事業者による勢力拡大で小売市場の環境は大きく変化している。コンビニ・ドラッグストア・スーパー・家電量販店・ディスカウントス…

飲食店も他店に模倣されにくい店づくりをしよう!

人はそれぞれ内的参照価格という考えや価値観に基づきその商品の価格が高いや安いかを判断すると言われる。例えば、同じコーラでも高級ホテルのラウンジで飲むのと大衆食堂で飲むのとは価格が違って当たり前だ。価格差があってもみんなが納得するだろうし、…

将来の目標を実現できる就活にしよう!

子供が育つのはあっという間である。我が子も今や大学四回生で今、就活真っ只中である。毎日、スーツを着て出かける姿は頼もしいものである。もちろん同じ男として自分が今まで苦労してきたことを考えると心配は尽きない。「苦は楽の種」だから将来に価値あ…

介護は最後の親孝行。大変だがやらねばならぬ!

先日、飲食店に行ったら隣席で、中年の息子が高齢の母親を連れて2人で食事中だった。 日頃の介護の疲れからか、息子の態度がすこぶる悪い。いかにもしょうがなしに食べさせているといった横柄な態度であった。食事は楽しいものだがそんな雰囲気ではなく会話…

最低限の労基法は守ろう!

私の友人が勤めている会社で気に入らない社員がいたら、すぐに首を切るエゴ丸出しの社長がいる会社があるらしい。訪問販売会社で独特の「売れ売れ」をスローガンにした会社で、売れる営業マンには相当の報酬を支払うが売れない営業マンは最低労働賃金ライン…

女性をターゲットにした店は採算が厳しい!

昔は女性をターゲットにすると男性も集まるからと女性好みのディナー店が多かった。その際、女性は食べる姿を人に見られるのを嫌がるので、路面を避け2階や地下で出店したものである。 だが男女共同参画社会も浸透して、今や女性も堂々としたものでその必要…

店の売買交渉は売手の交渉力がものを言う!(終)

店長が必ずぶつかる「50の問題」を解決する本 作者: 鳥越恒一 出版社/メーカー: PHP研究所 発売日: 2015/12/18 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る その会社はホルモン焼きチェーンで飛ぶ鳥を落とす勢いの誰もが知る会社であった…

店の売買交渉は売手の交渉力がものを言う!

私は「中小企業診断士」で独立する前に、焼肉レストラン(外食チェーンのFC店)で独立開業したが、その時に店の売却を通じて学習した時のお話をしたいと思う。 店を開業して半年後、アメリカ牛のBSE問題が発生し、危機的状況に陥ったことがある。私が属する…

独立開業はリスクもあるが、自分を成長させる!

士業たるもの、中に引っ込んでいたのでは何も生まれないので、書類作成や情報収集以外の時は、できるだけ人と接触できる場に出かける努力をしようと心掛けている。 「マーケティングの専門家」を標榜する「中小企業診断士」が自らの営業力が弱く、それらを含…

不確実性の時代!他人事ではない現実を知ろう!

「働き方改革」による残業抑制で、年収の大幅減少の為に住宅ローンが返せないという会社員が増えているらしい。NHKの特集でも取り上げられていたが、いかに多くの人が残業を当てにして生活設計をしていたのかが分かる。 '18~'19年版 最短合格 2級FP技能士 作…

WinWinの取引関係を維持する為にはお互いが謙虚にやらねば!

飲食店に於いて、仕入れ先を「業者」と呼ぶ店はよくないと言われる。ついそう呼ぶ店も多いだろうが、大切な商品等を納品してくれる「取引先」と認識せねばいけない。よく私が教育を受けたのは、仕入れ先から見たら注文先は商品を仕入れてくれる大事なお客様…

ベンチャー型事業承継!このアドバンテージは大きい!

アトツギよ!ベンチャー型事業承継でカベを突き破れ! 作者: 忽那 憲治 出版社/メーカー: 中央経済社 発売日: 2019/01/12 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 決算書でPLは見てもBSを見ない・見ても分からないからと見もしない中小企業の社長はけ…

社長業をやりがいのある職業にするか否かは社長次第!

「経営家族主義」を徹底している建設会社がある。パッと見は怖そうないかにも親分肌の社長である。中学卒業してすぐに建設業界に入り苦労に苦労を重ねて何とか独り立ちして今に至っている。 最近の人手不足で建設業界は特に打撃が大きいが、この社長の会社は…

中小企業の活性化に向けて!

収益が低落傾向にあり、外部からの支援を求めて経営の抜本的見直しを図ることになった会社がある。 企業再生は会社と専門家の共同作業だ。お互いが情報を共有化し、コミュニケーションを図り共通認識を持って共に推進しなければならない。 それを、問題の真…

中小企業は取り巻く環境変化に適合しよう!

昔500万社あった中小企業も現在では380万社に減少している。中小企業社長の平均年齢は60歳となっており、最も多い年齢のボリュームゾーンは20年前が47歳(1994年)だったが、今は66歳とほぼそのままスライドした状態である。高齢化社会は…

どんぶり勘定経営の結末は(下)

その後、カード会社への返済もできず、ブラックリストに載ることになったと聞き、泣きついてこられたので、ここで見放すことも出来ず、次の策を練り直すことで、一旦は和解したが、顧問契約は再締結はせず、資金調達の支援だけしてその手数料だけもらうこと…

どんぶり勘定経営の結末は(中)

そういう社長だから会社の財務諸表を見ると見事に内部留保金がなく、財務体質は不安定な状態で8期目なのに自己資本比率が極端に低い。 にほんブログ村 社長が節税を考えるのは分かるが、業績好調で納税額が増えると思うと経費を使いまくるのは間違いで、こ…

どんぶり勘定経営の結末は(上)

ある中小企業の社長は税金を払うのを極端に嫌う人で、最近の著しく上昇している業況を見て、執拗に税理士先生に節税相談をしており、先生も困った顔をしている。 この会社は建設業で大手ゼネコンを取引先として年商は5億円程度ある会社である。会社の長期安…

飲食店を甘く見てはいけない!

ある中小企業の社長の弟が飲食店をやりたいという相談を受けた。その社長は最近、本業の調子が良くご機嫌で「失敗してもいいからやってみろ。金はあるから」と気持ちが相当大きくなっているようで心配である。 店長が必ずぶつかる「50の問題」を解決する本 …

目標(国家資格)を達成する為には自分に厳しく!(下)

幾多と壁に当たったが、悠長に沈思黙考している余裕はなく、とにかく走りながら解決した。総て自分で判断し決断するのできつかったものである。一般的に飲食店の投資回収速度は早くて3年。私は開業費用が低いので2カ月、前オーナーへの398万も3カ月後に返済…

目標(国家資格)を達成する為には自分に厳しく!(上)

中小企業診断士/行政書士 中村事務所 HP=http://www.nakamura-shindanshi.com 人間は目標を設定したらそれを達成するように自分に厳しくならねばならない。よく途中で諦め、できない・やらない理由をやたらを誇張して自分を正当化する人がいる。そういう人…

従業員や利害関係者を無視した創業家のお家騒動は見苦しい!

中小企業診断士/行政書士 中村事務所 HP=http://www.nakamura-shindanshi.com 創業家一族が「会社第一」と掲げながらも、やはり身内を大切にし、会社を成長発展させた立役者である雇われ社長とその息子を追放した。 人事権や予算権などの権限を委譲して会社…

将来の収益を担保にした資金調達(終)

でも何回も大阪という遠方から行く度に担当者もその労力を気の毒に思ってもらえるようになり、それを機会に親しくなり、人間関係もできてきた。最初はビジネスライクな役所独特の対応であったが、色々と優しく丁寧に教えてもらえるようになり、最後の頃はお…

担保価値がなくても将来の収益を担保に一億円の資金調達を(2)

銀行に相談に行くと、さすがに大阪にも攻勢をかけている積極果敢な地銀だけに融資残高を増やすのに躍起になっているのが話をしていてよく分かった。私の読みが当たったもので話を進めやすく、決してこちらがお願いしますと低姿勢でなくても、対等の精神で交…