中小企業診断士/行政書士 中村事務所

飲食店支援専門の中小企業診断士行政書士です。事業承継の支援も致します。

介護は最後の親孝行。大変だがやらねばならぬ!

先日、飲食店に行ったら隣席で、中年の息子が高齢の母親を連れて2人で食事中だった。

日頃の介護の疲れからか、息子の態度がすこぶる悪い。いかにもしょうがなしに食べさせているといった横柄な態度であった。食事は楽しいものだがそんな雰囲気ではなく会話すらない。

 

その息子が、母親に対してすごく偉そうな態度で「早よ食べや」と公衆の面前で叱っていた。その母親の悲しそうな表情が忘れられない。誰に育ててもらったのだろうか、恩を完全に忘れてる。ここまで育てるのに親はどれだけのお金をかけ、そのお金を稼ぐためにどれだけ働いたのか、人並み以上に育てるのにどれだけ苦労したのか、親の立場に立って考え直さないといけない。

 

確かに介護は大変だと思う。自分の仕事や生活を犠牲にしてまでしている介護はやってみないと、その苦労は分からないであろう。隣席でそういうシーンを見て気の毒だと思ってもいざ自分がやれと言われたらできるか疑問な点もある。

でもそんな光景を見ていたら、子供って苦労して育てる必要があるんかなと思ってしまう。

私の母親も今年83歳で、一昨年、父を亡くしてから毎日がつまらなそうである。

 

私の両親は私が子供の頃から仲が悪くいつも喧嘩しており、いつも母親が子供たちを自分の味方につけ父親の悪口を言うような家庭で、父親はいつも仕事に行くか自室で一人酒をするかの日々だった。

 

子供ながらこんなに仲が悪いのになぜ離婚しないのかなと不思議には思っていたが、子供としても両親が揃っている方がいいから、そのことには一切触れなかったものであった。

 

そんな夫婦仲の夫婦でも片方が亡くなったら寂しいものなのであろう。

やはり長年連れ添っていたからだと思うが。

母の落ち込みと元気のなさを目の当たりにした時に少し安心したものだ。

 

私は長男だが今、故郷の実家で弟が面倒を見ている。実は相続の際に弟が無断で相続財産を流用している事実を発見して問い詰めたが開き直り、それを母親が弟をかばうので、現在は母親・弟と疎遠になっている。

昔から弟は父親嫌いで母親の味方であった。私も母親から父親の悪口はよく聞かされ、洗脳されていた方だが、自分も勤めだし家族を持った時に父親の苦労がよくわかったので、弟のように極端な父親嫌いにはならず、どちらかと言えば何かと言われる父親をかばってきた方であった。

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母親も高齢だし、父を亡くした後の気持ちの整理に時間がかかるだろうから、あまりもめ事で困らせたくなかったが、歯止めの利かない使いこみの仕方でしょうがなかった。

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困った争族状態に陥った我が家である。これをどう解決するか、今はまだ必要ないが母親の介護を考えたらしんどくなる日々である。

でも介護は最後の親孝行である。育ててもらったことへの感謝の気持ちで

やらされてるではなく自らがやらねばならない。

現実の介護の厳しさは想像以上に大変だろうが、気持ちよくやってあげないといけない。