中小企業診断士/行政書士 中村事務所

飲食店支援専門の中小企業診断士行政書士です。事業承継の支援も致します。

社長業をやりがいのある職業にするか否かは社長次第!

「経営家族主義」を徹底している建設会社がある。パッと見は怖そうないかにも親分肌の社長である。中学卒業してすぐに建設業界に入り苦労に苦労を重ねて何とか独り立ちして今に至っている。

 

最近の人手不足で建設業界は特に打撃が大きいが、この社長の会社は豊富な人材を揃えている。独立する前の会社で人に対する思いやりを教わり、自らも実践しているようだ。

 

 

社長業

社長業

 

 

月に一度の給料日には社員を自宅に招き、食事会を開催している。その光景は正に大家族である。

 

皆が仕事を通じての仲間だけに最初は仕事の話が中心だが、酔いも回るうちに段々と身の上話になり、お互いや各々を知ることで仲間意識や連帯感が強くなり、それが結果として仕事でのチームワークの強化に繋がっている。

 

 

社長業のすすめ方―着実な繁栄と高収益構造への着手

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給料も今時珍しい手渡しである。社長が一人ずつ呼び、今月の仕事ぶりの評価・来月クリアすべき課題を与えるなど、社員と向き合い会社と社員の同時成長をスローガンに掲げる会社である。

 

もちろんその面談時には職場での不満や様々な悩み・私生活の相談などカウンセリングも実施している。

 

時には態度が悪い社員を本当の親になったように叱咤激励したり、人間関係を強固に構築している。

 

こういうことを継続してどこにも負けないチーム力で価値ある現場運営を徹底し永続企業を社員と共に目指したいと社長と社員の目は輝いている。

 

僕が社長であり続けた、ただ一つの理由 ウエディング業界に革命を起こした信念の物語

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中小企業社長と話していると、たまに愚痴で「昔はよく頑張ってたのに最近は使い物にならん」と社員を酷評する社長がいる。

 

自分の会社の社員を悪く言うということは自分を否定しているのと同じであるということを何故分からないのだろうか、不思議である。

 

そうなった原因は会社にあるのではと自問する社長とそうでない社長。ここで社員の会社に対する忠誠度に差がつく。良くしてくれた事に対して社員は恩は忘れない。会社も忘れてはいけない。

 

社長失格

社長失格

 

 

 

社長がいないと何もできない会社がある。何でもイエスマン・指示待ち人間ばかりの組織の社長は、確かに自分の存在に酔いしれるかもしれない。

 

だが能動的な自分の分身を育てないと永遠に日々の業務に忙殺されるだけだ。本人もしんどいだろうし周りから見ても大丈夫かなと思う。

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人間的にも毎日同じことの繰り返しより、従来の業務は下の者に任せ、自らは今後の戦略やもっと付加価値を高める仕事をしないといけないと思う。

 

その為にはどういう仕組みをつくればいいのか等の仕事が社長の仕事でもあるし、そういう仕事のスタイルに転換せねば進歩はないだろう。

 

部下に後継者がいないから、この会社の後は任せると言われても、現状の仕組みでは誰も引き受けないだろう。

 

通常業務くらい任せないと社長依存の部下ではいつまで経っても進歩しない。任せることは育てることだ。

 

 

社長失格

社長失格

 
中小企業の「後継社長」が知っておくべき  会社引継ぎ50の鉄則

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仕事を通じて社員を企業人としても人間としても育てていく事も社長の大きな仕事である。社長業の楽しさを味わえられるか否かは自分次第である。