中小企業診断士/行政書士 中村事務所

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社長業はしんどいが一度やったら辞められない!

会社数の99.7%は中小企業、85%は小規模企業。小規模社長は1人で何役もこなし何かあれば、総て自分で責任を取り辛いものである。

 

ましてや社長も生身の人間で、もし何かあったら会社の今後をどうすればいいのかといった悩みをいつも持っており、心配でしょうがないであろう。だが社長業は一度やったら病みつきになり辞められない人も多い。

 

大会社の歯車より小さくてもお山の大将になる方が激務でしんどくてもやりがいがあるのだ。それに人から命令されることなく自分がやりたい仕事ができるので生きがいもあるであろう。

 

 

 

例えは違うが、野球がやりたい子が高校を選ぶ時、甲子園常連でベンチに入れる可能性が低い有名私立より、甲子園には縁がないが確実にベンチに入れる公立を選ぶ子もいるだろう。会社も同様で大勢に埋もれるよりも個性ある自分らしさを発揮できる環境に入った方が、成長するタイプもいるので、自分の適性を見極め最適な選択をするはずだ。それと同様である。

 

 

マネジメント[エッセンシャル版] - 基本と原則

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徹底的にかみくだいたドラッカーの「マネジメント」「トップマネジメント」

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上位職になる程リーダーシップは必須だが、部下が上長を助ける、組織貢献する為に能動的・自律的に考え行動するといったフォロワーシップも重要だ。特に事業環境が目まぐるしく変化する今は、1人の上長に依存するのではなく部下も積極的な上長の支援が必要である。普段の部下に対する接し方の悪い部下に煙たがられている上長を支援する部下はいないので部下は大切にしなければならない

 

フォロワーシップを導入することで、

 

組織的には①上司の判断や決断のミスを部下が補ってくれる。②会社の方針や目的を共有し、皆のベクトルを合わせた強固な組織体制が確立できる。③「現場が収益の源泉である」を徹底でき、また現場の情報を迅速にボトムアップできる仕組みが確立される④チームとしての一体感が醸成できる⑤みんなが現場の問題点や新企画の提案をするなど経営に参画する雰囲気がつくれる。

 

個人的には、①仕事の姿勢が受動的から能動的に転換でき、自律的な仕事を可能とするようになる。②部下の気持ちではなく自分が上司だったらどうすると、考え行動するようになり、リーダーとしての事前訓練ができる③人の好き嫌いや相性で上司と仕事をすることがなくなる。上司からの評価が上がり職務の水平的拡大(より多くの仕事を任せられる)や垂直的拡大(昇進・昇格)が実現する。⑤様々なタイプの人がいても協働体系が確立できる、といったメリットがある。

 

上司が部下に仕事を任せ、リーダーとしての決定権を委譲し、それを暖かく支援する関係を構築すれば、部下はやる気を持って職務遂行に尽力し、上司を助けるであろう。

そういう理想的な組織を築き上げよう。