中小企業診断士/行政書士 中村事務所

飲食店支援専門の中小企業診断士行政書士です。事業承継の支援も致します。

人気の町中華!

 

 

 

新型コロナウイルスによる影響で飲食業界が大打撃を被る中、「町中華」と呼ばれる地域に根ざした大衆的な中華料理店は健闘しています。

 

グルメ番組でも人気で、番組を見ながら、思わず明日は中華にと、決めたりするものです。

 

特に独身男性に根強いファンが多いものですね。

 

 

高度経済成長の中で外食が産業化し、外食市場にも多種多様な飲食店が増えましたが、町中華は絶対的な存在感があるものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

コロナが収束し、人流が復活している今、食べて安心、満足できる町中華に通うお客さんが多いようですね。

 

私も中華料理が大好きで、まだあまりダイエットをしていない時に、餃子や青椒肉絲をつまみにビールを飲み、仕上げにラーメン+ハーフ焼飯といった半ちゃんセットをよく注文していました。

 

最近は店の負担増大とラーメンの価格高騰も加わり、半ちゃんセットは少なくなっていますね。

 

みんなとワイワイ中華料理店で円卓を囲み多品種の料理を少量ずつ食べて、ドリンク飲み放題をセットにして、盛り上がったもので大変満足しました。

 

町中華の料理はどこかほっとする味付けで、値段はチェーン店ほど安くはないが、リーズナブルですね。店も家族経営らしく、あったかい雰囲気で落ち着けるものです。

 

その人気の「町中華」も、今は店主の高齢化や後継者問題に悩み店の減少が心配です。

 

町中華の多くは個人経営です。「生活衛生関係営業実態調査」(厚生労働省)によると、中華料理店の約7割は個人経営で、中華店の店主は60歳以上が7割程度なのが現状です。

 

店主の高齢化が進展した店は、営業時間を短くしたり、体調不良で休む日も多いようで心配ですね。

 

私の地元でも、長年愛される家族経営の店では、奥さんや娘さんなどホールを手伝う女性はおられますが、味を伝承する後継者の息子さんがおらず、私達客の立場からすると、この味を守り続けてほしいと希望しますが、なかなかうまくいかない点があります。

 

個人経営の店はファミレスの標準マニュアルに基づく運営は難しく、調理レシピにも限度があるものです。

 

その店独自の味や盛り付けなど、個性豊かな商品に客はファンとなるもので、どこでも食べられる安心メニューにはあまり魅力を感じません。

 

そういった独自性ある料理と中華の満足する定番料理及び、店の奥さんの温かい人柄に常連客は固定化されるものです。

 

時代の流れと共に、そういう昔ながらの店がなくなるのは寂しいですね。

 

これからも、町中華の存続を期待し、応援します。