中小企業診断士/行政書士 中村事務所

飲食店支援専門の中小企業診断士行政書士です。事業承継の支援も致します。

店主の高齢化!

老舗飲食店が店主の体調不良で店を休みがちとなった末に、体力・気力の低下及び、後継者不在で味の伝承が困難だからと長い歴史に幕を閉じるというケースが増えてきました。

 

 

よく店頭に「今日は体調不良のために休業します」という案内文が貼られているのをよく目にします。飲食業界特有の問題点である店主の高齢化、後継者不在、人手不足から代替人材の不在が指摘されています。

 

そういった中、昔から地域で愛された店の存続に向けて、地域ぐるみで活動もされているようです。

 

その店が過去から受け継がれたその店独自の味を守ろうとする常連さん達が店の存続を願って頑張っているようです。

 

そして、創業意欲はあるが、お金がないといった若手とのマッチングをさせる支援も行われています。その味を守り続けたい店主がその店を継いで経営者になりたい若手起業家に円滑に伝承していく取り組みです

 

 

若手起業家にとっては既に店舗を経営する有形資産(厨房機器、造作物、什器備品)と無形資産(営業ノウハウ、調理レシピ、顧客リスト)がある訳ですから、ゼロから作る人に比べれば優位性があると思います。

 

 

また既に営業実績が数字としてあるわけですから、蓋をあえて見なければわからない飲食店特有の新規開業とは違うメリットもあるでしょう。

 

 

とりあえず、スタートは既存の店のスタイルを踏襲し、いずれ前経営者が敷いたレールに自分なりのアイデアを加えて自分色を出せばいいと思います。

 

今まで地域のお客さんの為に食を通じて喜びを提供してきた、「歴史ある老舗飲食店」を様々な手法で存続させていくことは、とても価値あることだと思います。頑張っていただきたいものですね。