中小企業診断士/行政書士 中村事務所

飲食店支援専門の中小企業診断士行政書士です。事業承継の支援も致します。

人手不足に悩む飲食業界。

 

 

人手不足に悩む飲食業界。片言の日本語で作業も接客も未熟な外国人に店舗運営を任せ、店長以外は外国人状態の従業員の店も最近増えてきたように感じる。

 

特に今はインバウンド需要の恩恵を享受する地域の飲食店では、あまりの海外旅行客の多さにそもそも人がいない状態の中で困っているようだ。その人手不足の為に料理が提供できない、卓上の片付けができないから、入口に待ち客が並んでいるのに入れられない。

 

 

ランチ時には客が一気に集中するから客を捌くより何の問題もなく時間が過ぎるのを待つ保守的な運営に徹する店も多い。

 

 

問題が発生しそれに時間を割かれることやクレーム処理のために費用が掛かるのでは何のために商売をやっているかわからなくなる。大型のファミレスで、サラダバーやスープバーかある店はメイン料理がくるまで食べられ過ぎて原価が圧迫して利益をねん出することが難しいようである。

 

 

 

人手不足を機械化で代替し、生産性を向上させる為に案内、調理、配膳でロボットを活用し、セルフレジも活用しながら、限りなく自動化省力化に挑戦する大手外食費本の動きは活発だが、外食の付加価値とは何か考えさせられる。

 

小売と比較して高い粗利益の外食。技術力のあるコックが作る美味しい料理や真心あふれる接客が高付加価値の源泉である。FLコストが60%というのが業界標準の数値であるが、Lは人件費だけど、これからはロボット投資の減価償却費になりそうだ。外食の楽しさが薄れていくようで寂しい気がする。