中小企業診断士/行政書士 中村事務所

飲食店支援専門の中小企業診断士行政書士です。事業承継の支援も致します。

定年退職を近々迎えるご主人!

 

 

先日入ったファミリーレストランで隣席に老夫婦が座っておられた。

 

聞くと、定年退職を近々迎えるご主人と奥様のようでした。

 

恰幅のあるご主人は、家族の為に仕事人間に徹してこられたようで、それを奥様は陰で支えてこられたきたみたいです。

 

 

長年勤務した会社の組織では、相当な立場におられたようなご主人様で、見るからに亭主関白そのものでした。

 

 

仕事人間だったこともあり、これといった趣味を持たず、休日も会社に出かける、まさしく昭和の仕事人間です。

 

 

今後は奥様と共に第二の人生に入られるようですが阿吽の呼吸で今まで来られたご夫婦で、いちいちあれこれ言わなくても、奥様が察してご主人さまのお世話をする長年だったのであろうと推察されます。

 

 

来店され、当然のように奥様がドリンクバーに飲み物を取りに行かれていました。そしてドリンクを注いだ奥様が、席でふんぞり返るご主人に向けて、「もうこれからは仕事もないんですから、自分の事は自分でして下さいね」と言われていました。

 

ご主人は頷いていましたが、どこか表情は寂しそうでありました。

 

人生の全てを会社に捧げ、そういう人が定年を迎えて、これといってやることがない人をよく見かけます。

 

私もそろそろそういう年齢に近くなってきていますから、他人ごとではありません。

 

年金など社会保障の原資確保や人手不足の問題から、国は定年の延長へ移行しようと考え、社会保障政策や労働政策の転換がされそうです。

 

人生100年時代と言われ、加えて今の高齢者は元気だから、そうなるのは仕方ありませんね。

 

中小企業の社長が息子に事業承継し、引退後に現場に顔を出すことで昔の感を取る戻したり、経営に親の立場で関与して頭を使うことで、認知症対策にも役に立つと聞きます。

 

一方で、会社員の定年退職後は、たまに表敬訪問などでは、みんなが喜んでくれ、懐かしく集まってきてくれますが、頻繁に訪問すると鬱陶しくされ、見向きもされなくなります。

 

だから、あまり気軽に行けるものではありません。

 

その為、趣味もなく仕事一筋だった人は、退職後はすることが極端になくなり時間を持て余してくる日々を送ることになり、認知症になる人も多いと聞きますから、要注意です。

 

そういう人は孤独になりやすく、周りからも距離を置かれそうで、人間関係上は、悪循環に陥りそうです。

 

 

老後の人生をどう有意義に暮らすか、考えないといけませんね。

 

とりあえず、奥様とご一緒に旅行でも行ってこられてはいかがでしょうか。