10月の外食売上は2019年の同月比で5.5%増となり、コロナ前の水準をようやく上回った。
最近も新規感染者数が増加し、第八派が懸念されるが、国民の多くはコロナ慣れし、コロナに対する恐怖心が消えつつあり、加えて、全国旅行支援や水際対策の大幅緩和で人の流れが活発化した事や円安・原材料・燃料価格の高騰に伴う値上げで客単価が上がった事などが売上増加の主な要因のようだ。
その感染者数が増加する中、来月から始まる忘年会について聞くと、開催を望む20代若者が多いらしい。
理由を伺うと、上司と仕事以外の話を酒を呑みながらしてみたいとの事であった。アルコール離れや酒の付き合いを嫌う若者が多いと思っていたが、そうではない若者も多いようで少し安心した。
仕事以外の話で部下との会話が弾む上司がいればいいと思うし、是非そうしてもらってコミュニーケーションを徹底し共通の目標と目的を持ち個々が貢献意欲を喚起した強い組織をつくってほしい。
また、外食市場に於いては、①リストラによる社員の独立ニーズの高まり、 ②インバウンド復活による景気好転の兆し、③経営者の高齢化と後継者不在による飲食店廃業の増加、などで外食店の出店に興味を持つ人が増えている。
特にリスク回避の為、居抜き店舗を活用した低コストでの出店も増えているようだ。しかし、飲食店開業は簡単なように見えても事業を継続させるのは困難である。
開業して1年で3割、2年で半数、3年で7割が廃業するというデータもあり、簡単にはうまくいかない。そこらを十分に認識した上でしっかりと準備をして開業していかなければならない。