中小企業診断士/行政書士 中村事務所

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Withコロナに於ける外食!

コロナで外食不況の中、好調なのが焼肉業態。換気の良さから感染対策の好イメージが定着し、感染を怖がるお客さんに人気である。また接待需要激減で、この時期は高級和牛が値崩れし、今が和牛をお手頃価格で食べる千載一遇のチャンスと喜ばれている。そもそもコロナ前から家が汚れるから、家で焼肉をしない家庭が増えていたことも一因である。今は行動自粛の中で、どうせ外食するなら焼肉をとの家庭も多いようで追い風が吹いているようだ。

 

 

大阪の感染防止認証ゴールドステッカーは現時点で27.113店が認証済み。府下6万店の半数近くになり、申請中もあるから多くが取得に前向きである。これがあれば、近い時期にワクチンの接種率に連動させ、段階的に行動制限を緩和する計画で、認証店舗であれば、営業時間の延長や酒の販売が可能になりそうだから価値があると思う。最初は邪魔臭いと全く興味がなかった店も、取得され大変喜んでおられ良かったと思う。

 

感染者数が減少している中、医療のひっ迫状態もあるから、まだまだ予断を許さないが、そろそろ社会経済のことも考え、先のことも議論が活発になってきた。

一番コロナで大打撃を受けた外食産業もコロナとの共存を前提としたビジネスモデルが必要と言われている。

 

店内飲食を控え、持ち帰りやデリバリーを中核に転換していく必要があると専門家は提言する。費用構造的に考えると、外食は原価が30〜40%だが、それでも客が納得して金を払うのは、接客サービスや店内の快適な雰囲気等が付加価値を創出するからである。それらがなくなるのは店の経営的にはしんどくなるのは避けられない。

 

 

 

確かに、お客さんも今の時期は感染対策として店内飲食よりもデリバリーやテイクアウトを好む傾向にある。マクドナルドの既存店売上高は8月、前年同月比で5・3%増となり、14か月連続で前年実績を上回った。これは、コロナ禍前から、ドライブスルーや宅配の利用が消費者に定着していたことが大きい。

 

ハンバーガー市場は成長が期待され、参入企業も増加中である。鳥貴族や、ロイヤルHDもバーガー店を開業した。コロナ収束後の外食を取り巻く環境の変化に迅速かつ柔軟に適合させることは困難だが、これをうまくやったお店は持続的な競争優位に立てるであろう。