コロナによる大手ファミレスチェーンの撤退が止まらない。酒類の販売禁止で廃業が相次ぐ居酒屋と同様に苦戦しており、デリバリーやテイクアウトでは補完できていない。特にテレワークでオフィス立地での不振が深刻で、在宅勤務が増えた郊外型立地はまだ家族客で集客できているようだ。立地タイプで業績に差がついており、テレワークを推進する以上、この傾向は今後も続くか。
コロナ前は勝ち組だった「鳥貴族」は新業態として「チキンバーガー専門店」をオープンさせる計画だ。国産のチキンを使った「トリキバーガー、焼鳥バーガー」、また健康志向の人のニーズに合致したサラダチキンを使ったバーガーなど8種類。鳥貴族はコロナ過での外食離れで業績が厳しくなっており危機感を持っている。この新業態で朝食市場も攻め復活を目指すようだ。
そんなコロナ禍でも業績好調なのがマクドナルドである。今年1~6月期の営業利益は、過去最高となる172億円になったようだ。店内飲食は苦戦しているが、テイクアウト、デリバリー等が好調で、ドライブスルーも大きな収益源になっている。こういった「中食対応」と「店舗のデジタル化」等が、うまく対応できている店は競争力が高く業績も安定するようだ。
感染者数がまた増加しており過去最高の記録を更新しており、感染拡大の標的にされている飲食店は、また、しばらくはコロナによる自粛が続くだろうが工夫しながら耐えるしかないか。