中小企業診断士/行政書士 中村事務所

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そごう・西武のストライキ問題!

 

 

 

セブン&アイホールディングスは「そごう・西武」を9月1日に予定通り売却する方針を決定した。あまり譲渡時期が遅くなると譲渡代金が減額される恐れがあるとの事である。

 

以前から会社に告知していた労働組合は予定通りストライキを実施するようで、組合員はみんな残念がっている。また、豊島区の住民やずっと支えてきた顧客もこの結果に寂しそうである。

 

 

 

百貨店という業態が生まれおよそ100年になる。そのビジネスモデルは陳腐化が進み、2018年の市場規模は5兆8870億円とピーク時 の6割にまで落ち込んでいる。

 

もちろん百貨店の存在が脅かされる中でも、三越伊勢丹など富裕層の開拓やインバウンド需要をうまく取り込み好業績の百貨店もある。

 

しかし、セブン&アイは百貨店ビジネスの知識や経験が不足し、また百貨店の買収から日があまりたっていないので思い入れもあまりないのであろう。結局、多くの従業員を泣かせることになってしまった。

 

買収先の投資ファンドとヨドバシカメラがどのような駅前活性化に向けたプランを実現するかが心配されるが、総て人の知恵と努力の結集によって成立するものであり、こんな状態で最適な買い物空間ができるのだろうか。

 

今後も目が離せない。