先日、経営相談に来られた社長さん。
勤めていた会社の中堅クラスになった時に、やりたい事を上司に直訴したが取り合ってもくれず、今後の会社の経営方針に嫌気が差していた。そんな時、同じように不満を持って愚痴の言い合いをしたりして気の合う仲間3人と意気投合し、スピンオフし独立することにした。
とりあえず相談者が年長者ということで社長となったが、出資分もほぼ三等分、皆が同等の関係で業務を行うことにした。
最初は3人が目標を共有し業績も好調だったが、認識のずれが生じ出し、不仲になって業績が低下して責任の擦り合いなど、見苦しい状態になってしまった。
そして結局は会社を整理する事に。
本当によくあるパターンである。まして他の2人は兄弟だったとのことで、そうなるリスクは想定しなかったのかと問うが苦笑いされる社長。
創業する時は夢ばかり語り、負の側面は分かっていてもネガティブになりたくないから、あまり気にしないようにする創業者は多い。だから最初は良き所ばかりイメージしリスクを忘れがち。
リターンばかりイメージするのではなく、負の部分もさらけ出した事業計画を策定しなければならない。
社長は後悔するだけだが、「失敗は成功の母」で心機一転やり直す決意なので、頑張って支援していきたい。