中小企業診断士/行政書士 中村事務所

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人気ドラマが残念なことに!

 

1月29日に急逝した漫画家の芦原妃名子さん(享年50)をめぐり、日本テレビに批判が殺到しているみたいである。

 

芦原さんは、2023年10月から放映された人気ドラマ「セクシー田中さん」の原作者で、1月28日にドラマ版の脚本を巡るトラブルをX(旧ツイッター)で詳細に発信していた。

 

そして、投稿を削除後に行方不明になり、29日に死亡が確認された。自殺とみられ、事情を知った多くの人が日テレや脚本家に怒りの矛先を向け、今ネット上で大騒動になっている。

 

 

報道によると、芦原さんがXで発信した時点で、原作者に対して不誠実な対応を取っていたととられた日本テレビには批判の声が上がっていたが、芦原さんの逝去後に発表した声明も、完全に保身に走ったようにとられる内容であり、火に油を注ぐ形になっているようだ。

 

 

このドラマは私も毎週見ており、なかなか面白いなと感心していたが、まさか裏でそんな騒動があったとはと驚きである。

 

数字を取りたいテレビ側・脚本家と自分の連載中の作品のイメージを守りたいという、原作者の思惑もよく理解できる。

 

 

私は仕事柄、契約書の作成依頼が多いが、お互いが契約目的を明確にし、内容を納得した上で、権利義務や取り決めを具体的かつ網羅的に記載した文書が契約書であると認識している。

 

そして、契約に基づき当事者がその内容を厳守し、相手の信頼を裏切ることがないようにしなければいけない。報道されているような、力関係を前面に出し自分の勝手で反故するのは問題外である。

 

真実はどうなのか報道でしか、分からないが、原作者が命を絶つとは、あまりにも悲しい出来事である。

 

やはり多くの人に支持されているのは、原作の大事な部分を外すことなく、原作をリスペクトして実写化しているドラマのようである。

 

原作者から苦言を呈される実写作品は、関係者の一体感がなく、失敗していることが多い印象を受ける。

それらを踏まえ、関係者みんなが考え直さねばならないと思う。情報を入手するための手段であるメディアは、多様化が進んでいる。

 

テレビ、ラジオや新聞などのマスメディアだけではなく、SNSやオンラインのニュース配信など、インターネットを利用したメディアの普及が進み、スマートフォンでいつでも情報が入手できるようになるなど、時代は大きく変化している。

 

 

 

これだけメディアも多様化している中、いつまでもテレビ局が強い力関係は維持できないであろう。

結局、原作者が逝去されたため連載が打ち切りとなったが、自分の作品を我が子のように大切にする原作者はずいぶんと心残りであっただろう。そして次作を楽しみに待っていた愛読者はさぞかし残念だったと思う。

二度と、こういうことが、起きないように願いたいもの。