中小企業診断士/行政書士 中村事務所

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因果応報!

ある飲食店のランチに行き驚いた。味は大したことはないが、すごいボリュームでギャル曽根にお勧めのような店であった。その店は地域でも体育系の大学生を中心に話題の店らしく、私としては採算的に心配する店である。

 

 

人生が楽しくなる「因果の法則」

人生が楽しくなる「因果の法則」

 

 

 

因果応報の原理

因果応報の原理

 

 

 

正直、この店の特徴を知らない一般のお客様は、そのボリュームを見てビックリされて笑っておられたが、実際には殆どの人が食べ残しをされていた。この廃棄ロスの多さを見て、環境配慮の視点からも、よくないと強く思ったものである。こういう感じの店だから今は盛況だが、私はこの状態がいつまでも続かないと思った。

 

その理由は二つある。先ず一つは当然ながら原価率の高さである。これでは採算が取れる訳がない。薄利多売でもなく赤字多売のような状態であったと思う。なぜこういうことをするのか理解に苦しむような不当廉売商品のオンパレードの品ぞろえに驚くばかりである。単に話題作りかなと思った。

 

 

 

もう一つは、お客さんへのサービスは、商品だけでなく店主も愛想いいが、納品に来た業者さんへの扱いが酷かったからである。電話でも業者さんに罵声を浴びせていた。生鮮食材は特に工業製品と違い、均質化されていないから業者の好みで納品するはず。

 

もちろん業者さんもこの店をうるさい店主のブラックリストに載せているだろうから、最低限の気遣いはしているだろうが、やはり同じランクの肉でも普段よくしてくれて、仲のいいお店の方へ優先的に高品質なものを納品するものである。この店は普段、業者さんにぞんざいな態度を取っているので、あまりいい扱いはされていないだろう。

 

 

 

またこういう取引では、何か不測の事態になった時に立場が逆転することがあるもの。例えば、急に欠品が出た時に店が追加の納品を依頼しても、業者さんは、普段の行いから恨みを持っていた店なら拒否するはずである。

 

 

私はいつもいつか立場が逆転することもあるので、日頃から優越的な立場にあっても丁寧に接することを心掛けている。飲食店経営時代に於いては、一度たりとも、「業者」と呼んだことはなく、常に「取引先」と呼び、対等に且つ、共に成長するいう形で接してきた。だから困った時には親身になっていつも助けてくれたものである。人に良くすることにコストはかからない。悪い接し方をしていたら後にコストとして跳ね返ってくるものである。

 

この店はその後、閉店したようで、結局はそうなるのだ。「因果応報」を常に念頭に置いて人と接しなくてはならない。

 

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「因果応報」=人はよい行いをすればよい報いがあり、悪い行いをすれば悪い報いがあるということ。