今回の人気タレントの脱税は悪質だと国民の多くから批判されている。当の本人は、「ルーズだった」と言っているが、その言い訳が通用する訳がない。こんな事が長年に渡り放置されてきたのなら、必死に節税を工夫してそれでも義務のように納めてきた会社経営者はバカらしくなるだろう。昨年末にも、国税から指摘され、自らがとんでもないことをしてきたのを理解しているくせに、今年も相変わらず平気な顔でTVで活躍しているなんて許されないことである。
しかし、あれだけレギュラー番組を持ち、各局にチヤホヤされていた人気タレントが一斉に批判を浴び、一瞬にその地位や名声を失うことは、考えたら怖い話だ。それだけそのタレントの替りはいくらでもいるという事だろう。
政治の世界でも不祥事の問題が発生している。疑惑の多い大臣が呆気なく辞表を提出したのでる。一連の疑惑で野党の追求から逃げられないと思ったのであろう。しでかしたことは軽微でも常習であれば、悪事が積み重なって、ここまで追いやられることになる。
元秘書からのリークみたいだから、「身内も敵」との意識で接しなければいけないと思うと悲しい話だ。もちろん今までやってきた私利私欲なことに秘書たちが怒っての反逆行為であり、自業自得だなと周りは言うだろう。
秘書に対する悪事が色々と暴露されているが、これが本当ならとんでもない政治家である。秘書を徹底的に利用して、自分を守るという自己中心な考えと行動が、一番信用・信頼される関係でなければいけない身内に裏切られるのであろう。身内が自分との会話を録音していないかと疑心暗鬼になる関係は寂しいものだ。
内閣や自民党幹部も、もう助けられないと思い、辞職を勧告したのだろう。大臣の替りはいくらでもいる。それだけ層が厚いことだろうし、誰を大臣に指名しても仕事をするのは実務家の官僚だから誰でもいいという事かな。その人でなければ、その職務を全うできないという存在にならねばすぐ過去の人になるので、ここらを「反面教師」にして、存在価値のある人にならないといけないなと思う。