昨日の続きだが、チュートリアルの徳井の脱税に358万社の中小企業社長が怒っている。乾いたタオルを絞るようにコスト削減を実行して、創出した利益に対する税金も国民の義務であるから、当然のように払ってきた中小企業の社長たちだからである。
お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください! (SANCTUARY BOOKS)
- 作者: 大河内薫,若林杏樹
- 出版社/メーカー: サンクチュアリ出版
- 発売日: 2018/11/08
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
これだけは知っておきたい「税金」のしくみとルール 改訂新版5版 これだけは知っておきたいシリーズ
- 作者: 梅田泰宏
- 出版社/メーカー: フォレスト出版
- 発売日: 2019/04/27
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
今回の件はいくら言い訳をしても、「ずぼら」では済ませられない悪質で意図ある脱税である。また社会保険も未納だったことが発覚して、より批判が本人に集中している。
督促を無視して銀行預金の差し押さえもあったらしいが、先日まで何もない顔をしてバラエティー番組で笑いを取っていたとは信じられないことだ。騒ぎが大きくなるなど、世間の様子を見ながらの身の振り方には腹が立つ思いである。活動自粛では済まないだろう。
記者会見でも嘘が多く、事実を隠蔽しようとしていたことが見え見えであった。有名人だからこそ国民の模範となって行動をすべきである。それを自ら先頭となって悪事を働き、謝罪して暫くほとぼりが冷めるまで、隠れていようなど甘い考えを持たせてはいけない。
吉本興業も事の重大さをあまり認識していない対応のように見えるが感覚がマヒしているのではなかろうか。前回の反社会勢力問題でも批判を浴び、コンプライアンスにはより気をつけている筈の会社だが、あまり反省していないように見える。
こういった脱税タレントを積極的に活用し、利益を取ってきた吉本興業は同罪で猛省しなければいけない。吉本が搾取する利益がタレントの負担となり脱税を誘発したかもしれない。
この吉本興業の対応のまずさ、また後手後手に回る本人の説明に、世論が納得する訳がないだろう。もう潔く引退しかないかもしれない。吉本興業も社会の公器としての決断が求められる。
また政治の世界でも困った問題が発覚している。地元での金品贈与疑惑が次々と浮上した菅原大臣が野党の追求から逃げるように経済産業大臣を辞職した。就任からわずか1カ月半の失態である。政権へのダメージは必至で、安倍首相の任命責任が厳しく問われそうである。
また菅原氏の入閣は菅義偉官房長官の推薦だったともされ、自民党内では菅氏の求心力に影響が及ぶとの見方も広がっている。天皇陛下が即位を宣明されてから3日しかたっておらず、お祝いムードに水を差した形で、国民からするといい迷惑である。
大臣を辞めて済む問題ではないのに、そのまま逃げようと必死である。支援者や国民に対する説明責任を果たしてからでも遅くない。そして議員も辞職せねばならないと思う。今回の事も全ては秘書への給料未払いやパワハラによるものの反逆行為だ。
秘書が週刊誌にネタを持ち込み騒動になった訳だが、「身から出た錆」で自分の犯した悪行の結果として自分自身が苦しむことは自業自得である。
部下に対して悪事を働けば恨みを持つ人の仕返しは怖いもの。人をゴミのように使う大臣が、国民の為に汗をかく仕事ができる訳がないし、そんな人に大切な大臣という任務を任せられない。
善悪の原因があれば、必ずそれに相応する楽苦の結果のあることを、「因果応報」と言うが人はこれを意識して生きていかねばならないことを痛感する。
自らの優越的立場を利用して、自らの出世や地位保全の為に秘書を利用する議員は最低である。こんな人間が国民の代表として国民の為の政治を遂行できる訳がない。
これらを会社組織に置き換えても同様である。神戸の小学校教師のいじめ問題もそうだが、会社組織で部下へ旧態依然の部下管理を未だにしている会社が存在する。これだけパワハラが社会問題化しているのに、自分たちは関係ないと相変わらずの厳しい思いやりのない部下管理である。
部下たちは色々な今時の世間情報を頭にインプットし、心の中で不満を持ちながら、表面上は従順な姿勢で上司と接しているだけである。「その内に見とけよ」と仕返しをする機会を探っている部下達もいるはずである。
昔では考えられない事をしでかす部下もいるから要注意である。勝手に部下を信じたらえらいことになる。でもそれらは自分の行いからくる罰である。
もちろん部下の顔色を見ながら仕事を指示していたら組織は機能しない。部下たちも過剰な権利意識を持ってはならない。お互いが共通の目的を達成するように一丸とならねばならない。
厳しいが人を育てる上司には部下はついてくるもの。単に自分の感情を押し付けて部下を怒るだけの上司には誰もついていかない。自分の事を考えて自分の為に忙しい時間を割いて叱ってくれる上司には皆がついてくる。
その結果、その上司は社内で結果の出せる仕事ができて、さらに出世するという好循環になる。その反対の上司は、自ずと結果が見えてくるはずである。