中小企業診断士/行政書士 中村事務所

飲食店支援専門の中小企業診断士行政書士です。事業承継の支援も致します。

脱サラ後の飲食店開業は楽しみでもあるが大変だ!

脱サラし飲食店を開業される人は多い。会社員

時代からグルメを趣味として、休日には食べ歩

きをするなど研究を重ね、退職したら開業でき

るように準備しているようである。

 

またカレー・ラーメンなど会社員がランチに行

って、自分なりのこだわりのラーメンやカレー

の専門店を開業したいとの希望者も多い。退職

金を元手に不足する資金は日本政策金融公庫の

創業資金とを合わせた開業資金として計画をして

いるみたいだ。開業者は、飲食店経営が未経

験だからフランチャイズ(FC)に加盟する人、

独力で開業する人と様々である。意外にプロの

指導者を標榜するFC会社の方が経営失敗する

ケースが多く訴訟に発展する人も多い。特に需

要予測を含めたマーケット情報を示し、好採算

間違いなしと素人経営者に加盟と出店を促した

が、開店したら予想を見事に下回り、その結

果、本部と加盟店が責任の擦り合いをすること

は多い。精度の高い需要予測自体が難しいのに

無責任な体質の本部も散見される。

他人資本を活用し積極拡大するというのがフラ

ンチャイザーの目的。そして素人でも加盟金や

ロイヤリティを払えば飲食店経営が成功すると

の目的のフランチャイザーとが噛み合わない結

果だ。

 

双方がウィンウィンの関係を構築する努力をし

なければいけない

 

だろう。開業したらこのような点が多いことか

ら本部を見極める鑑識眼が必要である。また独

力派は居抜き物件で低コストの開店が可能だ

が、存続させるのは困難だ。飲食業界は陳腐化

のサイクルが早くブームになってもすぐ終わる

店が多く継続することが難しい。

 

これらは開廃業率の高さ(開業:9%、廃業

7.5%)へ如実に表れている。また飲食は新

代謝が激しいのでそれを狙った口先だけのコ

ンサルタントが多いので要注意でもある。

 

また飲食店で指導する時に必ず「1人位いいや

ろといい加減な仕事をしてはダメだ。1人の後

ろには20〜30人の人がいる」と言う。忙しいか

らと調理や接客を疎かにしてはいけない。「普

段はきちんとしているから一人くらいいいだ

ろ」という問題ではない。その一人にたまたま

当たった人が気の毒である。

 

その1人の店への不満が口コミで背後にいる人

達に伝わる。

 

ましてや今はSNSで瞬時に酷評が多くの人に浸

透し、取り返しがつかない事になる。

 

常に最高のパフォーマンスができるように頑張

ろう。