約180人が発症した「富山焼肉酒家えびす」の生肉集団食中毒事件は、今日で10年を迎えます。富山地検が昨年10月、運営会社の元社長ら2人を再び不起訴として捜査は終結しました。被害者への賠償金の支払も一部のみで直接の謝罪もなかったようで、被害者や遺族は「10年たっても事件を忘れることはできない」と、苦しみは癒えていません。
この最悪の食中毒事件の為に、焼肉店の人気商品だった「ユッケ」や「ナマレバー」が販売禁止になりました。この頃、焼肉店を経営していた私も非常に迷惑したのを記憶しています。
記者会見で当時の社長は、「生レバー」や「ユッケ肉」を加熱用として店舗に納品させならが、生肉販売していた焼肉業界の実態〈流通や慣行〉をさらけ出し、焼肉各店は社会から一斉に批判を浴び、対応に追われました。
もう二度と起きないことを願います。
ところで、さすがにここまで営業自粛を求められたら、休業する飲食店が多いようですね。ビジネス立地の店を除き、飲食店をやる人にとっては、人々が休む時が稼ぎ時で、GWなどは最も潤う時期ですが、こうなっては仕方ありません。普段休むことがないから、協力金をもらいながら気分転換して明るい未来に向け、戦略の見直しを図りましょう。