中小企業診断士/行政書士 中村事務所

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回転寿司の熱い戦い!

 

 

1990年代までは、「寿司」は高級店でしか食べられない料理というイメージだったが、回転寿司のお蔭で一気に庶民的な料理になった。その回転寿司だが、「かっぱ寿司」が市場を拡大させる先駆者となり、市場に於ける優位的ポジションをずっと守っていたが、そこに「スシロー」と「くら寿司」が相次いで参入し、三つ巴の激戦市場となっていた。

 

 

 

かっぱ寿司は、2011年まで業界首位だったが、「スシロー」に抜かれ今では、「はま寿司」にも抜かれ業界4位である。低迷した原因は、より低価格戦略を打ち出すなどコストリーダーシップ戦略を採用したが、安かろう不味かろうになり顧客離れを起こしてしまった。

 

そこに追随者である「スシロー」と「くら寿司」が勢いを増して出店強化を図ってきたのである。その両社だが、「かっぱ寿司」が競争から脱落するのを横目に見ながら競り合ってきたが、両社の戦略は好対照であった。

 

基本の寿司を強化した「スシロー」にサイドメニューを拡充させた「くら寿司」の戦いの構図が明白になった。矢継ぎ早にサイドメニューを投入し有名俳優を活用しテレビCMで広く告知していき話題となった。だがファミレス客を奪おうとやり過ぎたのか寿司好き客が離反していったのである。寿司の品質向上に社運を賭けた「スシロー」に軍配が上がった。スシローの圧倒的な勝ちで営業利益は約3倍と差が開いたのである。

 

 

 

スシローも13年前の創業家によるお家騒動からファンド傘下の元で再浮上をした勢いそのままに独走していくのだろうか。規模拡大に加えて、激化する競争に対応できる強い企業体質を目指し、より改革を進めているようだ。(1)仕入れ(2)メニュー(3)店舗オペレーション(4)ITシステム、等を徹底して推進している。

 

チェーン・オペレーションの常識とされる効率化への追求も、寿司に対するこだわりには妥協せず、店内加工を重視している作業を温存するなど徹底しているようである。

 

 

基本を徹底し変化に対応をうまくやり抜いた企業が最後には勝つという事だ。

 

 

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