人間は感情の動物なので、相手の何気ない一言や態度にカチンときたりするものである。
人間関係をしなやかにする たったひとつのルール はじめての選択理論
- 作者: 渡辺 奈都子
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2012/12/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- クリック: 6回
- この商品を含むブログ (3件) を見る
多種多様な人間で社会は形成されており、合う合わないは当然にあるだろう。夫婦でも性格の不一致で別れるのに、生まれも育ちも文化も習慣も違う他人同士が、会社という共通点を通じて、集団を形成しているのだから、みんなのベクトルを合わせるのは難しいのは当然だ。
組織が成立する要件で、①共通目的②各人の貢献意欲③コミュニーケーションが必須と言われる。明確な理念やビジョン、自分たちが成すべきミッションを示し、組織構成員を牽引しなければならない。
我々士業の世界も色々な人が存在する。実績のある先生の腰ぎんちゃくになっている人、
「他人のことに構わず、我が道を行く」という一匹狼的な人、など個性豊かな先生たちの集合体である。
私もどちらかと言えばあまり人と群れないタイプであり、自分から積極的に挨拶に行くタイプではなく、来られたら失礼のない対応をする程度のスタンスで他の先生との距離を保っている。
特に法律系の資格では業際化の問題が顕在化しており、個々の業務で争い事が生じているようである。独占業務のない「中小企業診断士」の私が「行政書士会」に登録した時、理解できないことが幾多とあったものである。
まずそれが非弁行為か否かで「弁護士会」と争ったり、登記を独占業務にしている「司法書士会」と線引きの難しい業務で揉め事が発生したりと何かと神経を使うものである。
ちなみに官公庁へ報酬をもらいながら代理申請するのは「行政書士」の独占業務であるが、中小企業診断士でそのことを知らずに、代理申請する先生が後を絶たないのも実情である。私も行政書士になるまで、そのことを知らなかったので分かる気がする。
そういった先生同士の利権争いは見ていて不快に思う時がある。また先生方の集まりでマウントを取られ、不快な思いをしたという人は多い。
そんな事をするのは自分に自信ががなく、その場で虚勢を張りたいだけだろうと思う。自分に自信があり余裕があれば人には優しくできるものである。
「能ある鷹は爪を隠す」で才能や知識のあるものは、それをひけらかさないものである。逆に能力がないものほど、誇示したがるものだ。そこまでして、相手に対して優位性を保ち・威圧的な態度を取って何が嬉しいのかだ。
「頭は低く目は高く、口謹んで心広く」でいかないと、器の小ささをアピールするだけで、どんどん自分の周りから人が遠ざかっていくだろう。そういう人を反面教師にして、気をつけていこう。