最近は、食品や消費財メーカーなどの商品開発部会議も構成メンバーに占める女性の割合が増えてきた。でもこれは、買物の主役は女性であることを考えれば、女性視点の商品開発は必須であろうと思う。
小さなお店・会社が一人勝ちできるお金をかけない販促の反則技33 すぐに結果が出る集客&売上アップ術
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日本一の飲食店コンサルタントが教える! 飲食店経営 負けないための新常識 (PHPビジネス新書)
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「つくれば売れる」というプロダクト・アウト(生産志向の時代)ではない以上、マーケットインの発想で消費者・生活者の立場に立った商品・サービスづくりが求められるのは当然だ。
女性の普段の買物経験から感じる商品の問題点や改善点を価格設定も含めて、生活者ニーズに合致した満足度の高い商品開発が期待される。この売れない時代には特に必要だ。
今まで男尊女卑の社会文化が根付いた旧態依然の会社では、何でも男性が仕切り、物事を決めていたが、もうそういう時代ではない。業種にもよるが、男性が組織の中の優位的立場を利用して主導権を握るといった組織文化は時代錯誤だ。男女平等の時代である今は、女性の能力のフル活用は重要でそれを実践するか否かが、栄枯盛衰の分岐点である。
私は飲食店コンサルタントをしているが、それは、①外食チェーン企業出身で直営店やFC加盟店の経営指導で実務を積み重ねてきた実績及び、自ら飲食店経営の経験があるなど職歴上の優位性があるから、②中小企業診断士、行政書士、調理師の資格などを資格を有し、店の入口(開業)~運営~出口(承継・M&A・廃業手続き)まで総てをワン・ストップで支援ができるからだ。しかし、飲食店の実務に精通したコンサルタントが常に適切な指導ができるとは限らない。
自らの経験したキャリアに基づくやり方(勤務したチェーン企業内の特殊ノウハウや飲食店経営時代の我流手法も含む)に固執し、主観が入りすぎるからだ。もちろん外食市場環境や新たな業態開発情報などの業界情報や専門知識は常に収集して把握はしているだろう。しかし、それでもやはり自分が蓄積した知識やノウハウを前面に打ち出しすぎて、その際に外部の意見を否定しがちになる。
自分の経験したキャリアなど限定された中でのアドバイスは、時流の影響を受けやすく、飽きやすく惚れやすい国民性から生じる「業態の陳腐化サイクルの短縮化」が進む成熟外食市場に於いては適さないケースもある。
食べ歩きが好きな方で趣味と実益を生かして飲食コンサルタントに転身した実務経験のない人の方が客観的な助言ができて適切な時もある。
自分の仕事に誇りとプライドを持ちすぎた、頭でっかちのコンサルタントではダメで、人の意見には謙虚に耳を傾ける「傾聴のスキル」が必要である。