自らのアイデアと技術を持って起業した会社。
かけがえのない自分の分身のような会社だが、
最初は総てを一人で担っていたが、経営も軌道
に乗ると少し楽をしようと友人を入れる。そし
て徐々に経営を任せ、自分は楽な取引先とのゴ
ルフや夜の街の接待に明け暮れる。もうここま
できたら今までの苦労が何だったのか分からな
くなり、もう一度、苦労しろと言われてもでき
ない位、人間がダメになっている。その結果、
任せるのも度が過ぎ社内での存在価値がなくな
ってきた。友人とも経営方針の相違から衝突し、その友人は部下を引き連れ会社から去って
行く。残された自分だけでの会社再建は不可能
になっている。「初心忘るべからず」だ。