日本は起業無関心者が多く77%が無関心だ。開
業率が英国の14%と比べ5%と低いのは安定
志向が多いだけでなく、開業費用が高い、起業
に要する日数・手間がかかるのも原因。また失
敗した時の敗者復活制度が欧米と比べると未整
備な点もある。安易な復活制度もモラルハザー
ドになるので加減が難しいと思うがそれらが弊
害となっているのが現実だ。
日本の起業家意識は欧米と比べ低いが、その一
方で起業に関心を持った人が起業する割合は高
い(米20%、日本19%、英13%)。これらから77%の起業無関心者を起業関心者、そして起業
家に導くと共に起業の際の経済的・精神的な負
担の軽減策がより求められる。充実した開業支
援策と学校教育の見直しが必要ではなかろう
か。起業して失敗したらどうしようかと躊躇す
る人も多いだろう。失敗を恐れない文化と風土
の醸成ともしも失敗しても再起できる敗者復活
制度が必要だ。それらを実施して、後継者不在
で廃業の増加が懸念される現状を打開せねば。
また起業家を育成し後継者不在で廃業する会社
と起業家をマッチングさせ会社数の減少に歯止
めをかけることも検討してほしい。
一方、起業後の生存率は日本は意外に高い。起
業後5年間で米国48.9%に対し日本は81.7%と
なっている。日本は安易な起業はせず、もしダ
メでもすぐには市場から退出せず、あらゆる対
策を講じて踏ん張るようだ。米国はダメと思っ
たらさっさと退場するようで、失敗を許容する
社会風土と復活支援が充実しているみたい。
また起業家の年齢構成を見ると「若い人=起業
家」のイメージがあるが、一番多いのは60歳
以上のシニア。定年後のセカンドキャリアとし
て起業を選択する事が推察される。確かに今の
シニアは元気で知識・経験・人脈など起業する
上での基盤は整備済。今後もシニアが経済を牽
引するのかな?若者も頑張らねば。