中小企業診断士/行政書士 中村事務所

飲食店支援専門の中小企業診断士行政書士です。事業承継の支援も致します。

回転寿司へのいたずら動画!

何度も問題視されてきたが、いまだに飲食店でのいたずら動画がSNSへ投稿拡散されて騒動になっている。今回も、はま寿司・スシロー・くらす寿司など回転寿司大手が標的とされ大きな損害を被っている。

 

加害者もSNS上で多くの批判を浴びているのにかかわらず、次から次とイタズラの投稿をしてネットで炎上している。

 

これだけ安く美味しい寿司を食べられるのはお客さんの性善説に基づき効率的なオペレーションを確立できたからである。

 

お客さんの協力なく成立しないビジネスモデルが今回の件で見直しを余儀なくされる恐れがある。

 

老若男女問わず、また海外旅行者からも人気の高い回転寿司。

 

せっかくここまで時間をかけて回転寿司文化を築いて成功させてきたのに、一部の者による悪態により台無しになるのは情けない。

 

スシローはSNSによるイタズラ投稿で、時価総額が約170億円下落したようだ。この件で、もう回転寿司は行きたくないとの声も多くあるようで、回転寿司業界は大変である。

 

「お客様は神様です」と顧客満足度を追求してきた店もお客様には低姿勢だったが、さすがに今回だけは毅然とした姿勢であり、他の飲食業界もそれを強く望んでいるようだ。スシローは店舗数も多く売上規模も大きいから被害額も相当に膨らみ、多額の損害賠償を求める事になるだろう。加害者はこれくらいと思っているだろうが、刑事民事と共に、とんでもない事件に発展していくことは避けられない。加害者の親も大変嘆いていると思う。

 

昔、寿司は高級料理でおめでたい時しか食べる事がなかった。その寿司を回転寿司にして原価以外の経費を抑制して、単価を下げて日常食にしたのは各社のすごい努力である。スシローはレーンと客席の間のアクリル板を増やし対策を講じており、くら寿司に於いてはいたずらを感知するAI監視ロボットの導入を決定したようだ。お店が気持ちよく運営できるように客が常識を守れば必要ない費用である。これらの塚費用の負担が善良な客にも要求されるので辛いもの。

 

うどんチェーン店でも同様なことが発生しているが、コロナ過で苦しんだ飲食業界のことをもっと考えてほしいものである。

 

低価格で外食を楽しみたかったら、店と客の協力が絶対に必要である。

人に迷惑をかける変な承認欲求は必要ない。