中小企業診断士/行政書士 中村事務所

飲食店支援専門の中小企業診断士行政書士です。事業承継の支援も致します。

スシローの復活を期待したい!

 

 

回転寿司業界№1の「スシロー」がウニやカニの在庫がなく提供できないと分かっていながらCMで広告したなど、景表法違反(おとり広告)で再発防止を求める措置命令が出された。

 

「スシロー」は他の回転寿司と比較しても、」基本である本業の寿司に最も力を入れており、原価率50%が物語るようにネタの大きさやシャリの美味しさは抜群である。しかも頻繁にキャンペーンを実施しておりお客さんを飽きさせない仕掛けは相当なものでいつも感心していた。ブランドとは信頼の証である。

今まで築き上げてきたブランドへの信用・信頼を大きく低下させる位の失態である。私も含め、スシローファンが多いだけに残念。今後の巻き返しに期待したいものである。

 

 

 

先日、ある回転ずしに行って一つ気になったことがある。回転寿司業界では当然になったセルフレジ。人手不足や感染対策には必須かもしれないが、従業員から見れば、お客さんが自分たちに代わってやる作業工程だから、その分、他の付加価値を創出する作業をしたり、ご高齢で操作が分からないお客さんに対しても、一定の距離をとって教えてあげたりとしなければならないが、そういうことが全く見えなかった。

 

従業員同士で雑談をしたり、一緒にバッシングボックスを持って喋りながら片づけたりと見苦しい光景を見てしまった。飲食店にとってレジ会計は最後の接客である。ここでの良し悪しも再来店されるか否かの判断の分かれ目になる。

 

いい印象をお客さんに与えて地祇の来店を促す接客をするのは飲食店の基本中の基本である。黙ってても大勢のお客さんが来る回転寿司業界は少し慢心になっているのではなかろうかと気になる。

 

「基本は徹底し変化に対応するという」という商売の原点に立ち返り、ホスピタリティ精神を再徹底して欲しい。