中小企業診断士/行政書士 中村事務所

飲食店支援専門の中小企業診断士行政書士です。事業承継の支援も致します。

スシローはさすが!

 

日曜日、スシローに行ったら、予約はスマホ、席案内は店頭に設置してある案内用機械、注文はタッチパネル、料理提供はベルトコンベア、会計は自動計算とセルフレジ。

と見事までに非接触型運営が構築されており感心させられる。

 

機械が働いているその分、従業員は笑顔と元気で他の作業をし、付加価値を高める努力をしている。お客さんも何の違和感もなく普通に楽しんで食事をされているから相互にメリットがあるようだ。

 

もちろん、子や孫を連れ会計をする祖父母はセルフレジに戸惑っておられるが、そこは店員さんがすぐに駆けつけ丁寧に教えてあげており微笑ましい光景である。

コロナが収束してもずっとこのスタイルがいいんだろうな。あとは店員のマスクがいつ外れるかである。

 

 

 

 

ところで、スシローは原価率が50%近くと商品力に強みを持ちお客さんもスシローの寿司には絶対的な高評価をしている。私も大好きで回転ずしはスシローと決めておりスシローブランドへの忠誠度は相当高い。

 

今は原材料高、エネルギーコスト高、円安と飲食店の事業運営には大きな逆風が吹いている。何でも値上がりする環境条件の中でいかに損益分岐点の低い店作りをするかが栄枯盛衰の分岐点になる。飲食店は材料費や人件費など変動費の割合が高く徹底した管理で利益の出る店にできると思う人が多いが、これらは完全なる変動費ではない。人を物のように削ったり、低品質の食材を仕入れるのは論外なのである。

 

その点、スシローは従業員への思いやりもあり待遇が適度にいいから従業員も満足しながら働いているようである。従業員満足顧客満足を徹底されていると思う。

 

その従業員の頑張りが原価は50%と高いが販管費は他チェーン店と比較して低い要因だと思う。

 

これらは単に効率的なオペレーションマニュアルだけでなく、それをこなす従業員の意欲と能力を常に向上させている点が大きいのではと推察する。

 

そのスシローも10月に値上げせざるを得ない状況に追い込まれているようだが、未来永続的に頑張ってもらいたいから値上げしても必ず従来のように常連さんとして店を応援したいと思う