中小企業診断士/行政書士 中村事務所

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非接触型の店舗運営の味気なさ

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回転寿司の市場は拡大しており、1兆6912億円(2017年)の市場規模で「スシロー」「くら寿司」「かっぱ寿司」、そして「はま寿司」の4強が激しく戦っている。

 

回転ずしでは後れを取っているが、外食業界では断トツの1位である「ゼンショー」。すき家なか卯・ココスなど20ブランド(9,824店)を展開する巨大チェーンである。

ゼンショー」の社名の由来の一つは「全勝」であるだけに、これから巻き返しに力を入れそうだ。

 

 

先日、そのゼンショーグループの回転寿司「はま寿司」に行ったらペッパー君がお迎えしてくれた。全国に498店ある回転寿司チェーン「はま寿司」は、すべての店舗にペッパー君を導入し来店客をお迎えし案内してくれる。魚のイラストがデザインされた制服に身を包み立派なロボット店員さんだ。

 

 

ペッパー君は一時期、注目されていたが、うまく活用されず伸び悩んでいる企業が多い中、そのペッパー君を「はま寿司」はうまく活用しているようである。

 

ゼンショーの傘下である「はま寿司」も急速に店舗数を増やしたが、結果として増え続ける来店客を効率よく誘導しきれないという課題も抱えていた。その救世主がペッパー君だったのである。

ペッパー君は1体あたり月額55,000円で、年間66万円。はま寿司では498体のペッパー君が活躍しているので、1年間で3億2868万円の投資である。一見高額に思えるが、時給に換算すればペッパー君の時給はわずか164円らしい。休憩もいらないし待遇や人間関係に文句も言わない。費用対効果が高いペッパー君は日本語に加え、英語と中国語に対応する「トリリンガル」になっていくようだ。この進化は人間にはまねできないが本来の人間味あふれる接客が売り物の飲食店では寂しい気がするが、コロナ感染で非接触型の店舗運営を仕組化しようとする外食業界では立派な戦力となっているようだ。

 

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ちなみに「スシロー」はセルフレジを導入して非接触型のレジ会計にしている。最後の接客であるレジ会計が機械とは寂しいものだ。

 

「はま寿司」が「スシロー」のようにレジ会計も「セルフレジ」にすれば、入店して席案内⇒タッチパネルで注文⇒料理提供はベルトコンベヤー⇒会計はセルフレジ、となり見事な非接触型の外食スタイルになる。味気ない外食になりそうだ。

 

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