定食チェーン大戸屋の株主総会が大荒れだった。主要株主であり将来の経営統合を見据えた「コロワイド」が積極的に経営に関与してきたのである。それに対して嫌悪感を示す大戸屋の経営陣という戦いの構図が明確になってきた。
先ずは、効率運営の為にチェーンレストランの基本中の基本であるセントラルキッチンの設置を提案するが経営陣に拒絶された。
効率的で迅速な料理提供よりも、手作り感をお客様にアピールする為に店内加工にこだわる「大戸屋」の経営陣。だが、店内加工にこだわる為に手間と時間がかかり、その為にコスト増を招き価格競争力がなくなったのである。
他の定食チェーンとの差別化を図るのはいいものの、価格が割高になり客離れを起こし業績が悪化しているのが実状である。
「早い・安い」を求めるお客様が多い定食屋で価格が高くて料理提供が遅くては客に支持されない。効果と効率の対立軸では、どちらを取るか難しい判断であるが事業コンセプトに基づいた経営をしないと店のイメージが悪くなり業績悪化に歯止めがかけられなくなるだろう。
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