「メガ盛り」などボリュームを強調した店がよくテレビで紹介される。タレントやスポーツ選手が提供されるその量に驚くシーンが放映され、茶の間の皆さんが喜んでいる。テレビ局もネタがないのか、この手の企画が多く、また目立ちたい店がよく名乗りを上げ広告宣伝として取材を受けているようだ。
だが食材の廃棄ロス問題から私はあまりお奨めはできないと思う。何故なら、今の日本の廃棄食材は異常なほどの数字になっている。
日本では、年間2,759万トンの食品廃棄物等が出されている。このうち、まだ食べられるのに廃棄される食品である「食品ロス」は643万トンとなっている。
これは、世界中で飢餓に苦しむ人々に向けた世界の食糧援助量(平成29年で年間約380万トン)の1.7倍に相当するらしい。
大切な資源の有効活用や環境負荷への配慮から、食品ロスを減らすことが重要である。
昔、近所にお客さんが喜ぶ顔が見たいからと超大盛を低価格で出す店があった。一般の店の特盛がその店では小サイズである。見たら気分が悪くなるように揚げ物がてんこ盛りで、ご飯は通常のお茶碗の6杯程度が普通サイズだ。知っている人は、よっぽどお腹を空かせて小サイズを無理して食べるようである。その店を知らない人が普通の感覚で大盛を頼んだらとんでもない状態になる。知っている人が友人を驚かそうと連れてきて大盛を注文させて悲鳴を上げさせている。ご主人はそれを見てお客さんが満足していると勝手に思い、喜んでいるような店だ。
しかしその店はある時、「食材高騰の為へ閉店します」と店頭に貼り紙をして突然廃業した。
それを見たお客さん達は、それだったら適量の商品販売で適切な経営をしたらいいのにと笑っていた。
店主も本当にお客さんの喜ぶ顔が見たいなら店を存続させる仕組みを確立させねばならない。基本的に商売はお客様と店側が公平に利益を享受しあう関係にならないと店の存続はあり得ない。
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