明日から「中小企業診断士」の試験です。受験生の方はこの日のために多くの楽しみを犠牲にして勉強されてきたと思います。特に小さなお子さんがおられるご家庭のお父さんは、休日にお子さんからの、遊びに連れていけオーラを振り切り、図書館に通われて一日を勉強に費やした方もおられるでしょう。私も受験生時代は同じ思いをしてきて、いつも後ろ髪を引かれる思いでした。

中小企業診断士試験 一発合格: 独学では辿り着けない、予備校では教えてくれない、診断士試験の真実とノウハウ
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そこまでして挑むこの国家試験は自分にとっては相当の価値があると思っているから勉強してきたはずで、他人には分からないでしょう。この資格を持って独立する、或いは、個の資格を持つ事で社内で優位な仕事をするなど、それぞれ目的と狙いがあると思います。もちろん選択肢は他にもあり多様な考え方や生き方を持っていることでしょう。
肝心の試験ですが、自分の経験上、試験前日は気が張って殆ど寝れない状態でした。寝なくては長時間の試験に耐えられないと思い、何度も明かりを消すんですが眠れず、照明をつけて精神安定剤替りに参考書を見て記憶の確認をしていました。終わってゆっくり寝たらいいので多少のムリは当然かもしれませんね。
試験会場では人の事がやたらと気になりますが、一次は絶対評価です。自分が合格基準をクリアしたらいいだけです。他人のことを気にする必要はなく、1年間の成果を出すだけです。緊張もしますが、我が道を堂々といくべきです。
私の受験時代には科目別制度がなかった時代なので、7科目総てクリアしないといけませんでしたので、けっこう大変でした。もちろん一次で合格しても二次試験を二年以内に合格しないといけないので、それもしんどかったですね。
また独学での受験で情報収集も困難な時代でしたから、そこらもハンデでした。独学は周りに友達もいないし、試験会場に行っても何となく「浦島太郎」のようなものでしたね。会場入り口では予備校の先生たちが予備校生とたちを応援する為に列をなしていました。その横を一人寂しく試験会場に入ったものです。そういった環境の中での二日間はきつかったですね。
そんな過酷な試験で一番記憶にあるのが、一次試験合格後の2回目の二次試験で、これがダメだったら来年もう一度一次試験から受け直さなければいけないのに、1事例目の「組織・人事」でいきなりこけてしまい、この一年間何もかも犠牲にして頑張ってきたのにと心が折れていた時の昼休憩。
妻が作ってくれた気持ちのこもった弁当を見た時に本当に申し訳ない気持ちでいっぱいでした。妻もこの試験にかける私を必死にバックアップしてくれたが、その期待を裏切ることになってしまった罪悪感。
家庭を犠牲にしてきたこの一年間を猛省したものであったが、でもこの一年は来年に繋がる一年だと、自らに言い聞かせ、その日は普段節制していたお酒を飲みました。結果はダメでも取りあえず自分に「お疲れ様でした」です。寝不足と試験の疲れも手伝って爆睡したが、翌日からはすぐに切り替えて一次試験の勉強を再スタートしました。
人生は「七転び八起き」です。何度失敗しても諦めず立ち上がったらいいのです。「失敗は成功の母」でもあります。クヨクヨ人生を悩むより、どうすれば幸せを掴めるか考えたらいいのです。その際、「弱気は最大の敵」と自らに言い聞かせ堂々と人生を歩めば最適です。
私の座右の銘を駆使した応援の言葉です。
この様な私の経験ですが、初受験の方はまず試験会場の雰囲気に慣れて下さい。独特の緊張感でスタートしますが、誰よりも早く冷静さを取り戻した人が勝ちです。一次は設問数が多いから、最初でこけても焦る必要はありません。すぐ取り戻せますから、即切り替えましょう。終わったら次の科目だけに集中です。頑張って下さい。