中小企業診断士/行政書士 中村事務所

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多様な意見を受け入れない者は自らの成長性を放棄する事になる!

仕事をする上で異なる意見の人を受入れられず、お互いが感情的になる時がある。自分の方が職位や立場が上であれば尚更だろう。「自分より下の人間が上に対して意見するなんて10年早いわ」と傲慢な上司もいる。

 

 

社長の器 (光文社文庫)

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常に上から部下を見下ろし、同僚や仲間には自分の方が上であると言わんばかりの上から目線。そういう器の小さい人間が上に立ったらえらいこと。組織は崩壊へ向かう。

 

勤め人であれば、キャリアを積み上位職になれば社長との距離が近くなるもの。仕事後のプライベートでも付き合うことが多くなり、社長に可愛がってもらっていると周りに風潮する者もいるだろう。それで他の者より優位性を保っていると勘違いする者もいることだ。

 

社員は社長を選べず、社長は社員を選べるのが一般的組織である。それである意味、組織内秩序を守っている一面もある。

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社長のイエスマンで将来を保障され、自らがそれで満足するならそれでいい。しかし人を正当に評価せず、自分のメンツだけで会社を動かすような社長に、服従していては自らのキャリアを汚すだけである。イエスマンの意味を間違えてはいけない。

マンツーマンの指導で理想の体型目指そう!【POLICY】  

多くの社員やその家族、また利害関係者のことに配慮せず、独断専行する社長はトップでありながら組織の弊害である。組織は社長の器以上に大きくならないことを認識せねばならないし、自らの背中を見ながら社員達は仕事をしているという自覚を持たなければいけない。上に立って陣頭指揮を執る以上、責任ある行動をとらなければ会社は崩壊する。

 

社長の器以上の人材は集まらない、或いは、社長の器以上のブレーンは集まらない、というように、社長の器次第で会社の発展性が決まることは良くあることである。

事実、間違って社長以上の器の人が入社してきても社長とやり取りしていくうちに社長の器を知り、この会社の将来は知れてるなと悟った優秀な人材は去っていくはずである。

 

 

社長の器―張富士夫の現場力・御手洗冨士夫の説得力

社長の器―張富士夫の現場力・御手洗冨士夫の説得力

 

 

社長の器を磨けば、会社は大きくなる。社長に必須なスキルはコンセプチュアル・スキル(概念化能力)、ヒューマンスキル(対人関係能力)が主である。

中小企業では規模が小さくなれば、テクニカルスキルも必要であろう。

 

その中でも特に社長の器を磨く方法はヒューマンスキルを磨くことである。ヒューマンスキルを磨けば、自分が知らないことを知っている相手に対し、その人が上だろうが下だろうが分け隔てなく、相手に対して敬意を表し、素直に教えを乞う姿勢を持つということである。「知るは一時の恥。知らぬは一生の恥」を自ら実践することである。その結果、「上に立つ者も無知を克服し成長する」という姿を、周りに見せ「学習する組織」を確立していく事である。

 

 

社長の器が会社を決める―経営は継栄なり

社長の器が会社を決める―経営は継栄なり

 

 

社長であっても驕ることなく素直な気持ちで貪欲に知の習得をしていくと、物事を本質的に捉えることができるようになり、ブレない経営哲学や信念が身についてくるものである。また、人の苦労やモノの価値も理解できるようになるので、それだけでも人間の度量が大きくなることが期待される。

 

ヒューマンスキルが大きくなると自然と社長の器も大きくなり、社長の器が大きくなるほど、優れた技能スキルや万能スキルを持つ人材が社長の周りにたくさん集まるようになる。

 

 

 

共通の目的も持てず、嫌なその上司の為に献身的に貢献しようという意欲はなく、コミュニーケーションも取れない、ぎくしゃくとした温かみのない組織は存続しても意味はない。組織で働くことは「教育の場・人間形成の場」でもあることを再考する必要がある。

 

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自分の意見の一方的押し付けではなく、色々な意見を聞く多様性を認める事は、自分自身の幅を広げる良い機会であることを認識せねばならない。人間なんて完璧なものはまずいない。

 

人にはそれぞれ、得意分野と不得意分野があり、総てを得意分野にできる程、今の日本社会はそんなに単純ではない。人々が求めるニーズは個性化・多様化・高度化とどんどん複雑になっている。

 

その複雑高度化する環境に対し、異質な知の融合は今後更に重要になってくる筈だ。自分と合わない者の排除や反対意見に耳を傾けない、等は自分の成長性を自ら放棄する事になる。謙虚な姿勢でいなければ相手も有用な意見を言ってくれないし、協力姿勢を持ってくれなかったら、一人で苦労せねばならなくなる。

 

そうならないように気をつけねばならない。