少子化の影響もあり、究極の人手不足の時代に突入している。この環境の中で、飲食店など労働集約型の産業には人が回って来ず、小売業界でも24時間営業のコンビニは特に人手不足が深刻で営業時間の変更も余儀なくされている。
サービス小売業で活路を開こう: 売上げ日本一ではなくサービス日本一を目指す (MyISBN - デザインエッグ社)
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アルバイトを中心に運営している小売・外食は新規採用の為に募集をかけるが、集まらないのが実情である。大手流通・外食では急遽、非正規のバイトを人材の囲い込みを目的に正社員化する動きも活発である。
そういった中、人手不足で辞められるのを恐れて、悪態バイトを注意しない飲食店や小売店がある。人の優劣で業績に差が出る事を認識しなければならない。
同じ看板を冠し、同じ商品・サービスを提供する画一的チェーン店でも、若干のマーケット指数の違いはあるものの、業績の差がつくのは人の差であることは明白である。働く人のやる気と誠意がお客さんに伝わるか否かである。
コンビニなどは幹線道路を挟んで向かいに店があることはよくある状態だ。利便性を強みとして、少し高くても近くて便利な店から購入したいというお客さんに好まれるコンビニ。
だがそういう業態の店でも、同じコーヒーなのに、「どうせ買うなら横断歩道を渡ってでも、向かいのあの店長・スタッフから買いたい」というお客さんもいるのである。
フェース・ツー・フェースの商売だから店員の挨拶・表情・身だしなみ・言葉遣い・立振舞いといった接遇の基本ができているか否かで店の良し悪しが決まる。
悪態バイトの言動は他のバイトに悪影響で、店全体のレベルが低下してしまう。ほかのバイトが一生懸命に頑張ってお客さんの満足度を高めてもたった一人の悪態バイトがそれをすべて消してしまう事はよくあることだ。
外食店は特にトータル商品で商品力・接客力・快適な雰囲気が総て兼ね揃って店の価値が増大するのである。
アルバイトの評価と処遇がどんな子でも同じ画一的平等なら、真面目な子が損をするので労働意欲を失ってしまい辞めてしまう。その結果、店には悪態バイトばかり残り、悪の溜まり場となり店は崩壊する。正に「グレシャムの法則」である「悪貨は良貨を駆逐する」状態に陥る。
「機会の平等、結果の公平」は当然である。真面目で一生懸命頑張るアルバイトが報われる合理的公平な制度で悪態バイトを排除していこう。この制度で悪態バイトが変わってくれたら一番いいんだが。