中小企業診断士/行政書士 中村事務所

飲食店支援専門の中小企業診断士行政書士です。事業承継の支援も致します。

長い人生、苦労を知っている子の方が成功する!

「任せることは育てる事」とはよく言う言葉である。

会社で無責任上司がこれを悪用してはいけないが。

 

私ごとになるが、息子は小学校3年生からボーイズリーグで野球を始めた。私自身も野球が大好きで小学校から野球を遊びでやっており、中学校に入った時に学校の野球部に入ろうと思っていたが、その入部には身長制限があり、背の低い私は入部を断られたのである。

 

 

 

今は考えられない話だが、やむを得ずテニス部に入り、野球は高校から入るように他競技で体を鍛えておくことにしたのだ。そして高校に入って念願の野球部に入ったが、もちろんそんな甘い話ではなかった。体力的にも技術的にもついていけなかったのである。

 

ちなみにその高校は山口県内ではそんなに強い学校ではなく、甲子園にも出たことがないレベルの高校だったが、にわかに強くなり(私が1年の時はベスト4、2年の時の春の県大会優勝)、私が2年の時、夏の地区予選であの「炎のストッパー」と評された、今は亡き津田恒美(元広島カープ)擁する南陽工業に完封勝ちして、準々決勝に進出して優勝候補筆頭であった。残念ながら準々決勝で惜敗したが、それを機会に私の高校野球好きと広島カープ愛は40年続いているほどである。

 

その息子が野球をやってくれ、父が果たせなかった夢を実現してくれると嬉しいなと思いながら必死に応援し、また野球を続けられるようにあらゆる面で支援してきた。しかし血は争えないものか、息子は野球大好きだが、技術的・センス的には完全レギュラーには程遠いもの。努力をしてきたとは思うが、そのレベルから脱することが中々できなかった。結果の出ない努力は努力ではないときつく子供には言えないもので、黙って見守るしかなかったものである。

 

 

 

それでも「好きこそものの上手なれ」で他の子の早い成長には追いつけなかったが、日進月歩で少しづつ前に進めていたようである。親の私も他の子に負けている我が子を見ながら、イライラして地団駄を踏む時もあったが、あまり無理な要求をしても我が子が可哀想なのであまりきつく言うのは控えてきた。

 

 

面接官の心を操れ! 無敵の就職心理戦略

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そのチームはプロを輩出する有名なチームであり、入るチームの選択に誤ったかなとも思ったものであった。そういうチームだから親の取り組む姿勢も違い、甲子園は当たり前、もう小学生の段階からプロを視野に入れて真剣勝負であった。

 

私はある程度の厳しさはいいが、あまりダメ出しをして委縮させないようにと子供と接していたが、プロを目指す子の親はチームの練習が終わっても凄まじい自主練を子に課しており、その子は可哀想なものであった。

 

そういう親は高校進学の際に有利になるように有名校とパイプのあるチームを選んできているのだが、チームとは別に個別にも直接交渉してよく揉め事になるもの。そこまで息子の為に周りが見えなくなるものなのかと不思議なものであった。

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そういう子供時代に周りに負けて悔しい思いをしてきただろうが、挫折することなく野球を続けてきてくれたことを親は誇りに思っている。

その息子は6月7日が一番の就職希望先であったk電鉄の最終面接であった。親としても心配で落ち着かず、終わった頃に電話をして出来具合をを確認したら「緊張したがやり切った」との事であった。

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そして19時、息子から電話があり、内定が決まったとの報告があって驚きと嬉しさでいっぱいであった。野球一筋で受験勉強の経験がない大学生。親としては頼りなく見える息子でも、外ではしっかりやるもんだなと感心し、安堵したハラハラの1日だった。

 

ちなみに同じ頃、プロを目指していた子は特待生で誰もが知る有名校に進んだが、校内で不祥事を起こし、結局、退学せざる負えなくなり、転校した学校でも上手くいかず、今は消息不明である。人生いつまでも勝ち組ではない。昔は負け組でも努力すれば昔バカにしていた奴を見返すことはいくらでもできるのである。昨日、内定祝いに食事に連れて行き、息子に淡々と諭してきた。これからの長い人生、苦労を知っている子の方が成功すると思うので頑張ってほしい。