資格取得に向けての心構え！

AIDMAという法則がある。頭文字をとった消費行動プロセスであり、大きく分けると認知段階⇒感情段階⇒行動段階となる（A＝注意I＝興味・関心D＝欲求M＝記憶A＝行動）。

その商品を知らない人に案内し注意を喚起し認知してもらう⇒その商品に興味や関心を持ってもらう⇒その商品を欲しがってもらう⇒高額であり衝動買いしないタイプの人には記憶してもらい後日アクション（購買行動）をとってもらう、といったマーケティング戦略を考える上での基本モデルである。

企業内診断士奮闘中!!―中小企業診断士清水君の資格活用実践記

士業の仕事も同様で、まずは相手先に知ってもらわないと、前に進まず交渉も困難である。人から敬われる難易度の高い資格を取得しても、その資格を実際のビジネスに展開しなければ意味がないのは当然である。いくら難関資格でも「宝の持ち腐れ」で足の裏の米粒と揶揄されるだけだ（取っても飯が食えない）。

「国が認めた唯一の経営コンサルタントの中小企業診断士」と中小企業の社長にアピールしても、その資格の存在すら知らない社長に、また何の実績もない中小企業診断士が営業を仕掛けても、受任に繋がらないだろう。昔と比べると若干ではあるが、認知度も高まり、国交省や農水省などにもその存在を認められつつあると聞くが、まだまだ認知不足であることは否めない。協会の組織率を高め一丸となって、認知度を高める販促活動が必要だ。その際、もっとこの資格を知ってもらうプル広告なども望まれる。「行政書士」などのようにタレントを活用したイメージポスターがあればいいが。

診断士本人も実績をつくり信用・信頼を得ながら口コミや顧客からの紹介に力点を置かなければいけない。

とりたい!中小企業診断士―よくばり資格情報源 取り方&活用法 (ライセンス・ライブラリー)

相当の努力をしたのに、結果が出なくて絶望感を味わう時がある。しかしその辛い経験があるからこそ、自分を見つめ直し今後すべき事を真剣に考えるのだろう。壁に当たらなかったらそのまま順風満帆に進み、潜在的な問題点があっても気づかずにいるだろう。そして自分の問題点や課題を考えることなく突っ走り、いざ壁に当たった時の対処方法が分からなく、困り果てることになるかもしれない。傷は浅いうちの方がいい。

資格試験でも、不合格になる事で不足知識と課題が分かり、今後すべき事が明確になるもの。開業の事を考えたら、まぐれで合格よりはいいかも知れない。まぐれで受かって勘違いして挫折することを考えれば、着実に確実に知識を習得してその難問資格を胸を張って取得したほうがいいだろう。

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簡単に取れない資格だから価値があるものだ。苦労して時間をかけて自分の趣味やその他のことを犠牲にしてでも勝ち取った資格だから価値があるのは当然である。「人生は障害物競走だ」と言うように、自分が思ったように物事が進められるものでもなく、目標実現の為に、いくら用意周到に精度の高い計画を持っていても、いつかどこかで壁に当たるもの。その時「七転び八起き」で立ち塞がる壁を打破する人もいれば、諦め頓挫する人もいる。「人生いろいろ」どっちに転ぶかは自分の志次第である。その難易度の高い資格を「絶対取るんだ」という本気度だ。

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またその難易度の高い資格を取得して意気軒高となり有頂天になる人、人にやたらと自慢する人がいる。「能ある鷹は爪を隠す」で謙虚な姿勢が必要だ。自分では気づかない醜態人間の器の低さを自らアピールしているようなもの。「人の振り見て我が振り直せ」でこれから資格試験を合格される人は気をつけましょう。もちろん営業活動時に於いてはアピールは必要だがよく考え使い分けをせねば。

長い人生、調子が良くて物事がうまく進む時がある。絶好調の時は周りを見下し、偉そうにしてしまうが、そういう時こそ謙虚さが必要だ。いい状態がいつまでも続く訳はなく悪い状態に陥った時に誰も助けてくれない。「人生山あり谷あり」山の時に謙虚にしていれば、谷の時には周りが助けてくれるものだ。

マインドマップ資格試験勉強法

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国家資格中小企業診断士〈昭和62年版〉資格取得への手引