社員の紹介を通して人材を獲得する「リファラ
ル採用」が広まっている。類は友を呼び、組織
の一体感も醸成でき、採用・育成コストも抑制
できるメリットがある。1人の後ろには30人程
度の知人がいるだろうし、優秀な人間には優秀
な人材が集まるだろうからちょうど良い。育成
に於いてもその社員を通じてやれば容易で会社
にも溶け込みやすいだろう。
しかし会社のことが好きで忠誠心のある社員で
ないと友人を紹介しないだろう。また採用した
人があまり使いものにならなかった時の対応も
難しい。この点の対策を講じる必要がある。
会社もこれを機に社員と良好な関係を築かない
と逸材の獲得機会を失うのではなかろうが。経
営戦略=組織戦略とのことを念頭に置いて人材
の採用・利活用をしていこう。
働き方改革で「休みを取れ、残業を減らせ」と
上から指示されても、業務の見直しもせず、従
業員のスキルアップもせずに最大課題である生
産性向上との両立は難しいのは当然だ。「だっ
たらムダな仕事を増やすな」と上に対して愚痴
るだけで組織の中に壁ができてしまう。働き方
改革をするなら、業務の棚卸しをしてムダな作
業や自社でやる必要のない業務はなくすかアウ
トソーシングをすること、単能工から多能工へ
従業員の働き方を変え、それに応じた業務マニ
ュアルの作成や動機付けを図るための人事・賃
金制度を確立させないとスローガンだけで中身
が伴わないだろう。
経営者はもっと現場目線で、現場は経営者目線
で考えるなど相互理解が必要だろう。