中小社長の年齢のボリュームゾーンは20年前の
47歳から今は66歳とそのまま移行している。そ
の結果、平均年齢は59歳と高止まりしており経
営の新陳代謝が課題になっている。主な原因は
事業承継の遅れと若者による起業の減少だ。業
種別の社長年齢では70歳以上が多い不動産業が
高くなっている。仕事柄、高齢でも問題なくで
きて、尚且つ高齢の方が信用度もあり、情報も
長年の経営から培った人脈から入りやすいので
あろう。一方、起業にそれ程金がかからず若者
が参入しやすいIT系が低い。これからこの業種
や年齢層の人が起業できるような実現性の高い
施策が必要だと思う。
ところでいくら豊富な経営資源を有する大企業
とはいえ、全てを自前主義で対応するのは困
難。これだけ社会経済が複雑化・多様化、そし
て要求水準が上がると一社での対応すれのは逆
に非効率になるだろう。その際に下請企業から
の供給もあるが、相互に共存共栄の姿勢が必要
だ。自社のブランディングだけに傾注してはダ
メ。あるコンビニは調味料を供給してくれた下
請ブランドを弁当の帯封に記載して協力姿勢を
喚起している。こういう姿勢が下請企業との取
引には必要だろう。