先代がカリスマ創業者だったら後継者は大変な
プレッシャーだろう。育成期間中に先代からの
マンツーマンの指導による叱咤激励と承認まで
のやたら長い時間、役員やプロパー社員からの
冷ややかな視線、取引先や銀行からの圧力等に
も耐え忍ぶ事が必要だ。また何をやるにも先代
と比較され批判される。だがこの難局を乗り越
えて掴んだチャンスは大きいが、これが分かっ
てはいながらも挫折する後継者候補が多い。ど
うも耐え忍ぶことをあまりせず、諦めと他の道
への選択が早いのだろう。
事業承継で従業員承継の場合、社内業務に精通
しているメリットはあるが、子への承継と違い
利害関係者の理解と協力を得る時間がかかる分
継者育成には10年かかるからと53歳の時に育成
学校を設立し準備している。事業の継続を求め
るなら育成期間を考え早めに着手しよう。因み
に取り組んだのは83歳で昔はまだまだ後継者育
成の意識が低かったのだろう。