経営が行き詰まり、もうこれ以上経営するのは
ムリなのが分かっていながら往生際の悪い社長
がいる。倒産させるつもりなのに、求人広告を
出したり、商品を発注したり、融通手形を乱発
したり、売掛金を期日前に現金回収したり、と
悪事の連発。人に迷惑かけることが分かってい
る筈なのに感覚が麻痺しているのだろうか、そ
れとも自分の不幸に人を巻き込もうとしている
のか理解に苦しむ。これで「ギリギリまで懸命
に頑張ったんだが」と平然に破産手続きの申し
立てをする。そしてこれでほぼ免責とは社会の
矛盾を感じる。
中には、詐欺的破産を計画し、個人保証をして
いる銀行借入を前倒しで返済、手形をジャン
プ、その他支払いを延滞させ、そして会社を破
産申立てして個人は民事再生で復活するシナリ
オを描いている姑息な社長もいる。そんな会社
の債権者は債権通知の際に徹底して反対する意
見書を出して阻止しなければ。それでも免責さ
れる例が多い理不尽な社会に嫌気しますが。