中小会社の事業承継が進まず、中小社長の年齢
のボリュームゾーンは今66歳と一貫して上昇中
だ。中小企業数も今や380万社(以前500万社)
と減少し今後も更なる廃業が懸念される。外国
人材を受け入れ、その場の人手不足に対応でき
ても、後継者不在の廃業に歯止めをかけなけれ
ば、今後の日本経済は不安だと思う。まずは会
社数の減少に歯止めをかけなければ。
中小社長の年齢が高いと社会的信用は得やすい
が、活力や継続性が懸念される。団塊世代も70
歳代に突入しており、更なる高齢化が進展す
る。会社数99.7%の中小企業の若返りが進まな
ければ、日本経済の活性化につながらず、人や
金などの日本離れが加速することだろう。中小
企業の新陳代謝は喫緊の課題だ。
中小製造業の創業期はカリスマ創業者のアイデ
アや技術を中心にモノづくりが始まるが、その
うち創業者の衰えと要求される技術の高度化か
ら集団的な開発体制に移行しなければ対応が困
難になる。自分の衰えと技術の陳腐化を感じた
ら、いつまでもその地位にしがみつくことな
く、自らは後見役に徹していこう。