老舗企業の場合、初代や二代目は「身の丈経
営」を信条に堅実経営をするが、三代目になる
と単なる承継者との評価を嫌い、自分の実績を
アピールしたがる。またそれらの指南役や悪の
道へと導く不当な悪者など三代目に群がる連中
もいる。何が会社の将来にとって最適な選択な
のかを真摯な姿勢で自問自答しなければならな
い。過度な拡大路線を展開し、借入金も増大し
財務体質が脆弱化する例が多いので身の丈経営
を徹底しましょう。
また「会社の将来は社長の先見力と実行力で決
まる」とは言うが、中小は特に社長に依存して
おり、社長抜きでは経営が成立しない会社が多
い。社長も「これではダメだ」と言いながらも
従業員や取引先などに頼りにされると嬉しがっ
ている。社長の本来の仕事は後継者を育て、事
業を継続させる仕組みづくりです。
そして後継者の育成と共に大事なのが従業員の
能力と意欲の向上です。従業員への動機付けと
意欲の維持が生産性の向上につながるのは当然
でしょう。職務性質にもよるが、人にいちいち
指示され、やらされ感がある仕事は自己成長に
繋がらず無意味な時間を過ごすだけだ。人間尊
重(働きがいのある職場づくり)と生産性向上
との調和を図っていく事を労務管理の基本とす
ることが大切。そして社会から大切な人を預か
るという自覚と責任が企業には必要ですから徹
底しましょう。