中小企業診断士/行政書士 中村事務所

飲食店支援専門の中小企業診断士行政書士です。事業承継の支援も致します。

2019-07-01から1ヶ月間の記事一覧

会社は金で買えても、働く人の気持ちは金では買えない!

M&A(合併と買収)。金で会社は買えても、人や組織文化は金では買えない。今はどこも人手不足で、募集をかけても集まらないのが実情である。その人手不足の解消の為、人が豊富な企業を買収して事業を継続しようとする会社もある。M&Aの目的が新分野進出や…

「企業は人なり」この当たり前のことをどこよりもうまく!

「企業は人なり」とは誰もが知っている言葉。分かっていながらも従業員をモノ扱いにする中小企業の社長。その中には従業員に対して「働かせてやってる、生活させてやってる」と、この人手不足の中でも高飛車な姿勢の社長もいる。従業員は組織の歯車でも感情…

吉本問題を早く解決して、みんなに笑いを!

誰もが知る、大阪のシンボル的企業でお笑いの絶対的な存在の吉本興業が、不祥事へのお粗末な対応で窮地に立たされている。社長の器ではない人間の愚かな言動と芸人を見下した高飛車な態度で、企業イメージを著しく低下させている。 お笑い芸人の言語学: テレ…

個と組織の成長に向けて!

場数を踏み、多くの失敗をしてきた経験はその人の強みとなる。人間誰しも失敗するものだが、失敗の後、ケロっとしている人、クヨクヨと悩み引きずる人とタイプは様々である。引きずる人には「悩むのは人生の停滞。どうすればうまくいくか考えろ」と切り替え…

人手不足の中で知恵を絞って生産性を高めよう!

中小企業に於いては人手不足が深刻化し、労働生産性の伸び悩みが顕著である。人手不足で一人当たりの負荷の最大化で一瞬は生産性が伸びるが、オーバーワークによる離職者の急増や人手不足の為に機会損失が生じるなど売上の低下で、ますます生産性が下がりつ…

父から息子への事業承継は簡単そうで難しいもの!

「事業承継」は今後の日本経済を揺るがすことになる大きな問題である。 そして、この問題を放置するとGDPで22兆円、雇用で650万人を喪失することになる。事業承継の大切さは数字が如実に物語る。 会社の相続: 事業承継のトラブル解決 作者: 後藤孝典…

マナーの悪いお客さんが多いのは店側の姿勢が悪いからでは?

沖縄で日本人観光客のマナーが悪いからと日本人観光客だけを断るラーメン店がTVニュースで紹介された。勝手に飲食物を持ち込み、店のラーメンを注文しないらしい。確かに店主の言い分を聞けばひどい話でそんなお客さんだらけなら門前払いも当然だろう。 無料…

若い時の苦労は買ってでもせよ!

若い頃、将来に対する明確な目標がなく、なんとなく周りと同じように働くといった日々を過ごしていた。能動的に仕事に取り組んだり積極的に意見をしたりするタイプではなく、どちらかと言うと、言われた仕事は何とか人並みに捌くといった受動的なタイプであ…

多様な意見を受け入れない者は自らの成長性を放棄する事になる!

仕事をする上で異なる意見の人を受入れられず、お互いが感情的になる時がある。自分の方が職位や立場が上であれば尚更だろう。「自分より下の人間が上に対して意見するなんて10年早いわ」と傲慢な上司もいる。 社長の器 (光文社文庫) 作者: 高杉良 出版社/…

手を出さない勇気が効率経営には必要だ!

経営者の我欲が強いと、消費者のあらゆるニーズに応えようと、あれもこれもの足し算経営になり、固定費が膨らみ損益分岐点の高い経営を強いられることになる。 「組織は戦略に従う」だから、組織も肥大化し、業務や意思決定システムのも複雑になり停滞する。…

相続で揉めることはあり得ないと思っている人は要注意!

家は大した財産もないし、残された者もみんなが仲がいいから、相続で揉めることはあり得ないと思っている人は多い。 しかし、昔は仲が良かった兄弟姉妹でも、各々が独立して家庭を持つようになれば、自分の家の利得を優先し、少しでも財産を他の者より多めに…

中小企業診断士と行政書士の違い!「ここが違う」

これから受験しようかと検討中の方から「中小企業診断士」と「行政書士」の資格についてよく質問を受ける。両方の資格を持つ私の主観が入った感想だが、中小企業診断士に合格したら経営全般の体系的・理論的な知識を有することになるので、少し背伸びすれば…

中小オーナー企業の事業承継は難しい!

「時は金なり」というように時間も大切な経営資源である。だがM&Aでも時間を買う事を重視し過ぎて、性急な統合作業で失敗するように、時間に拘り過ぎるのは危険だ。お互いの強みを持ち寄った連携で、基本的な価値観を共有しても、歩む速度に違いがあると失…

居抜き物件を活用し、リーンスタートアップを!

定年退職したら趣味であるグルメを実益ある事業として展開したいと思い、飲食店開業を目指す人が多い。但し飲食店経営は簡単そうに見えまた他の業種と比較すれば開業費用も低いので安易に考えてしまいそうだ。年間47.000店の開業者がいるが2年でその…

鶏口となるも牛後となるなかれ!

「鶏口となるも牛後となるなかれ」は、四文字熟語の「鶏口牛後」という形でも用いられていることわざで、岐路に立つ人へのアドバイスや座右の銘としてよく登場する。「鶏口牛後」とは、大きな集団の中で奴隷のように使われるよりも、小さな集団であっても長…

牛丼チェーン「松屋」のカレーへのこだわり!

吉野家の「超特盛」が想定外ヒットで赤字脱却だ。通常、飲食店で売上を増大させるにはメニューを増やして新規客の開拓が必要である。だが、それは一方では、在庫を増やし料理提供の為の調理作業も複雑になる。円滑に料理提供するには教育訓練もマニュアル作…

リレーションシップバンキングの実現を!

利益が出るとやたらと納税金額を気にするのが中小企業社長である。必死に在庫積み増しをして利益操作をしたり、税理士と節税対策をしたりと忙しいものだ。だが利益は今後の資金調達力の決定要素となる事を理解せねばならない。 アマゾン銀行が誕生する日 202…

マーケティング下手は宝の持ち腐れになる!

元有名ホテルシェフが定年退職し、フードビジネス事業に参入した。店を構える事なく「クラウドキッチン型」を展開するが、なかなか軌道に乗らず経営不振との事で相談を受けた。 file:058 名門の味は、気持ちでつくる ホテル総料理長 田中健一郎 メデ…

こういった働き方改革もある!

従業員が自由に出退社ができる食品加工会社がTVで紹介されていた。個々の生活事情に応じたフリースケジュールの勤務体制である。したがって人のことを気にしなくて済み、煩わしい人間関係もないようだ。 働き方改革 生産性とモチベーションが上がる事例20…

中小企業診断士試験まであと少し!

中小企業診断士試験まで、あと23日である。8月真夏の2日間の拘束は精神的・肉体的にキツイもので、初受験の方は感覚が分からず大変だと思う。特に独学の方は情報量も少なく、なかなか当日のイメージが掴みにくいのではなかろうか? 2019年度版 中小企…

昔、仲の良かった兄弟も相続発生で絶縁状態!(下)

・・・・・続く 知人も最初、次男からそれを聞いた時、10万程度だったのであまり問題にせずに、同情して次男の行為をあえて責めなかったようだ。だが金額がエスカレートして、定期を解約したとの事を銀行から聞き、気づい時は300万ほどに膨らんでいた。…

昔、仲の良かった兄弟も相続発生で絶縁状態!(上)

子供の頃は近所でも評判の仲がいい兄弟だった。しかし、限られた遺産の奪い合いで、それまで仲が良かった相続人間で憎悪に満ちた骨肉の争いが始まった。父が一昨年に亡くなりその相続を巡って兄弟姉妹が分裂し、それぞれの家族を巻き込み口も聞かない状態に…

明るく楽しく美味しいマクドナルドを目指してほしい!

お昼のマクドナルドは凄まじい。店内飲食・ドライブスルー・デリバリーと3機能を持ち、店内の調理スペースやデシャップは多くのスタッフで所狭しの状態だ。しかし12時位から13時のお客さんが一気集中する1時間は、かなりの人員で対応するも捌き切れてな…

事業承継は待ったなしだ!(7)

6)信託の活用 ■ 事業承継に遺言代用信託を活用するメリット (遺言代用信託の活用イメージ) 経営者の意思をその死後も確実に実現できる 信託は、信託契約の定め方によって自由な設計が可能。事業承継に対する経営者の意思、希望をその死後も反映させるこ…

事業承継は待ったなしだ!(6)

(前日より続く) *事業承継後に後継者が求められるスキル 後継者が事業承継後、確実に求められるスキルとしては、事業を運営していくために財務や法務・税務を含めた実務的な経営ノウハウが挙げられる。将来に向けて、会社・事業を維持・成長させていくた…

事業承継は待ったなしだ!(5)

・・・・・前日から続く (3)事業承継に向けた後継者の行動を設定する *次期経営者という自覚を持って意欲的に行動する。 社内外の関係者に「次期経営者として認めてもらう」という立場で、自社の経営を取り巻く環境に対する理解、 経営に必要な実務能力…

事業承継は待ったなしだ!(4)

今日は、事業承継の策定方法について紹介します。 <事業承継計画の策定に必要な作業> 自社の 現状分析(経営の見える化)を通じて把握した事業の現状を分析する。 ↓ 今後の予測 事業承継した後、事業の持続的な成長を実現するために今後の 環境の 変化を予…

事業承継は待ったなしだ!(3)

中小企業経営者はまず自分の会社の将来をどう描いていくのか考えねばならない。自分の代で終えようとする社長はともかく、永続企業を目指すならどうやって存続させるかを考え実現できるように行動せねばならない。そうして事業承継の必要性を認識して具現化…

事業承継は待ったなしだ(2)

(前日より続く) 円滑な事業承継を実行するには、「何を・いつまでに・どのように」を具体的にしなければいけない。事業承継と言われても何を承継するのか理解していない社長さんが多いのも事実である。知的資産の重要性も認識していない中で、相続が発生し…

事業承継は待ったなしだ!

急速に高齢化が進む日本。2025年には団塊世代が75歳以上の 後期高齢者となり、日本は人口の4人に1人がが75歳以上という 世界一の超高齢化社会に突入していく。 中小企業経営に於いても平均引退年齢(中規模:67歳、 小規模70歳)になる社長(245万)の…