中小企業診断士/行政書士 中村事務所

飲食店支援専門の中小企業診断士行政書士です。事業承継の支援も致します。

コロナと熱中症のWパンチ!

今年はとにかく暑過ぎる。テレビでも「特別に必要ない人は運動をしないで下さい」との案内が頻繁に出される異常な状態である。救急車のサイレンが昼も夜も鳴り響き、熱中症患者の受入に病院も大変だ。搬送先探しに時間を要し、救急車がずっと待機しているのも珍しくない状態になっている。コロナと重なり、医療関係者は本当に大変だと気の毒になる。

 

新型コロナのクラスターが発生した大阪の阪神百貨店では、食品売場を当面の間、休業するとの事らしい。店も納入業者も急なことで在庫の対応に追われるであろう。その他、スターバックスマクドナルドも従業員の感染拡大で臨時休業する店舗が増大中。今までとは違うフェーズに入り、どういう対策を講じたらいいのか分からず不安である。

 

 

1日当たりの感染者数が1万人を上回るのは7日連続の厳しい状態に陥っている。以前なら国や自治体の要請に従っていた飲食店も、最近は我慢の限界に達し、時短や酒類販売禁止を無視して営業する店が増えてきており、1割程度、存在するようだ。従業員の雇用や店の存続の為に気持ちは理解できるが、また感染拡大の原因にされる事になるのが心配である。

 

緊急事態宣言下で9割の飲食店が休業中である。その結果、街に元気がない状態だ。そんな中、近隣ではコロナ収束後を見据え、9月にオープンする飲食店が複数店舗ある。どんどん新規出店する店が増え、地域活性化に貢献して欲しいものである。その為には、早く営業時間や酒販禁止の規制がなく、自由な競争ができる環境の整備が求められる。

 

 

緊急事態宣言再発令!

緊急事態宣言で大阪の飲食店では、またお酒が販売禁止となった。せっかくゴールドステッカーを申請し、短時間だが酒が出せるからと、ずっと休業していた店の営業を再開した居酒屋の店主はまたかと嘆く。このタイミングで、ゴールドステッカーの事前審査が完了したとのメールが昨日きた。今、現場調査をされてもと心が折れかけている。だが

今後を見据えて現地確認の予約をせねばと辛そうにされていた。

 

東京を中心に新規感染者は拡大中で1万人を超える日が続いており不安である。東京は既に7月12日から緊急事態宣言が発令されているのに、感染拡大している現状を見て、時短営業や酒類提供の停止をしても効果は期待できないのではと思う店は多い。それでも自店の利益より全体利益を優先し殆どの店が要請に従っている。でも自分達の生活をこれ以上犠牲にできないから、いつまでもは難しい所で悩む。

 

大阪でも昨日から、緊急事態宣言が再発出され、飲食店は時短と共に酒類の販売が禁止され、今月いっぱい休むお店が多いようだ。また町の灯が消え先行きが不透明な状態にみんなは不安がる。店は夏場の特にビールなど飲み物がよく出る時の稼ぎ時に稼げないこの機会損失は辛い。

 

 

 

また、営業を再開した時にお客様が本当にまた来てくれるかも不安そうである。休業中も常連さんとのコミュニケーションは欠かせない。顧客は重要な営業基盤であり店の絶対的な財産である。早く通常通り店を開けられるようになった時に競争力に差がつくから、大切にしておきましょう。

 

また、コロナがある程度落ち着き、店が通常通り再開できるまで、従業員の確保や資金繰りなど経営が持続できるように努力しなければならない。

 

そんな中、大阪の飲食店に対して、協力金の一部を早期給付してくれる受付が21日に始まった。すぐに申請したら、1週間程度で入金され、この早さには驚いた。緊急事態宣言の発出により、また酒の販売禁止になるから、店を休む事になるだけに唯一の救いだと喜んでおられた。

このコロナを行政と一体となって克服しなければ将来はないと思う。

 

アルコール市場が縮小する中でのレモンサワー!

アルコール市場が縮小する中、酒類業界の救世主となっているのがレモンサワーである。酒離れが進む若者にも飲みやすいと売行き好調で、各社も競って新商品を発売して需要を喚起しているようだ。

 

ビールに代わる食中酒として各メーカーが狙っており、飲食店にとっても原価の高い生ビールより利益貢献商品であるレモンサワーで採算性を高めたいものである。

 

CMやスーパーの陳列棚での競争も激化しており、缶カクテルと共に人気のようだ。

 

 

 

缶のチューハイやカクテルなどそのまま飲めるアルコール飲料「RTD」は、割安感などでビールからの流入が続き、ここ10年で市場が3・6倍に拡大している。

レモンサワーは昭和の飲み物であり、決して新しいお酒ではないが、「居酒屋の味を家庭で」と、各社が商品開発を強化している。キリン・サントリーなどのCMは強烈であのコカ・コーラまでもが、このレモンサワー市場だけだが酒類市場に参入してきている。

 

そういった要因に加え、新型コロナの感染拡大による巣ごもり消費が後押しし、市場が拡大中だ。新型コロナの収束が不透明の中、今後も「店の味を家で」という傾向は続きそうだ。

何だかんだ言ってもオリンピックも盛り上がっており、家呑み需要の増大も加わり、ますますの伸びが期待されそうである。

 

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日刊工業新聞より)

企業は人なり!

2021年度の最低賃金の引き上げ幅が28円を目安となりそうだ。引き上げ幅は過去最高で、全国平均で現在の902円から930円に引き上げられる見通しである。

稼ぎたいといった金銭動機の強い働き手にとっては嬉しいことだろうが、コロナ禍で苦しい経営を余儀される経営者にとっては、今の時期の賃上げは厳しいと思うであろう。

これがそのまま導入されたら、たぶん、社員の待遇が逆に悪くなるかもしれな。

労使が一体化して生産性向上という本来の目的を達成して欲しいもの。

社員の能力開発と労働意欲の向上に向けて頑張らねばいけないと思う。

最近は、コロナ禍で厳しい社会経済だが、朝早くから営業するラーメン店が増え始めているようだ。

コロナ流行に伴う時短要請などを機会に、夜の売上減少を補おうと午前中の営業を強化している。

その結果、出勤前や夜勤明けの人など、新規の顧客開拓につながっているようだ。

こういう発想の転換と旺盛な顧客開拓努力が店を継続させるのだろう。

これも働き手の能力と意欲の向上が必須である。

やはり、企業は人なりですね。

まん延防止重点措置が延長!

昨日(7月12日)から大阪では、「まん延防止重点措置」が延長された。ゴールドステッカーは申請しないと、頑なに申請を拒否をされていた居酒屋の店主も、この状態で8月22日まで更なる休業をしたくないとの事で、急遽、申請依頼が来て手続きをしてあげた。

 

 

それにしても、先行きが不透明の中、営業時間や酒類販売の制限を強制されている飲食店としては辛い。ここまで制約条件を課せられ、費用や様々な負担を強いられ、店側は怒り心頭である。

 

その結果、飲食店の行政批判が強くなり、間に挟まれる立場の者としてはしんどい所がある。とにかくゴールが見えないから、行政の指示通りにやっていいのかと信用できず、成果不足から、行政との信頼関係が破壊されている状態の店が多い。

 

 

ここが踏ん張りどころだから頑張って欲しい。行政も一生懸命に頑張っているのだから。

一致団結してコロナを乗り切ろう!

コロナで廃業する事になった和食店の料理長が、部下と共に自ら開業する奮闘記がTVで紹介された。今までは料理のことだけ考えていればよかったのに経営者となり、全体を考えねばならないから大変そうである。

 

 

いいものを出していれば売れる時代ではないのに、やたらと食材にこだわり、原価に金をかけたがる調理長は多い。よく店長(経営者)と調理長が衝突する原因となるものである。

いい料理をこだわり食材を活用して作りたいという料理長の気持ちはよくわかるが、経営が成り立たなければ意味がない。

 

 

自らが経営者となる以上、マーケティングや計数管理もしっかりやり、売上と利益が安定的に確保できる店づくりを同じ志を持った部下と共に一致団結して頑張って欲しい。

 

コロナで世の中がおかしくなってきており、今までの常識が通用しなくなり価値観も大きく変化することが懸念される。

コロナ後を見据えて頑張ろう飲食店!

コロナでまるで「外食=悪」のように捉えられ犠牲を強いられている飲食店。

 

確かに人が集まり、酒が入ると会話が多くなり、飛沫が飛び感染原因になるかもしれない。

 

だが、黙食や1人で静かに飲むバー、隣席と相当離れている店まで、画一的に時短営業や禁酒制限をしなくてもいいと思う。

 

 

飲食店に於いては、酒の提供が重要なのは当然。酒が入る事により場が和み気分が良くなり、料理の追加点数も増え、客単価がアップする。

 

客が気持ちよく過ごし満足度が高まり、店側も再来店につながり営業の要である顧客基盤も磐石化する。もちろん酒は料理で高くなった原価調整の役割もある。どうしても料理がメインの店はそれ相当の職人が必要となり、高度な熟練技術を売り物にする店は単価が高くなるのはやむを得ない。ブランド力のある店はともかくやはりリーズナブルな価格の設定は必須なので酒で調整する必要が出てくるものであろう。

 

 

21日からまん延防止等重点措置に移行し、大阪の飲食店では19時までなら酒の提供が可能で営業は20時まで可能となる。

 

ずっと休業していた店がどうするかを確認したら、こんな中途半端だったら、休業を延長するとの事だった。

 

特に鮮度を重視する生物を扱う料理店は廃棄を考えたら閉めた方が得策だとの事だ。

 

早く新鮮な逸品を美味しいお酒で堪能できる日常が来ることを願いたい。

 

それでも「まん延防止等重点措置」で来店客の店内滞在時間の制限など条件付きながら久しぶりにお酒を提供できた飲食店。店も生ビール―サーバーの洗浄に気合が入ったそうである。しかし、この限られた時間では店も客も満足するのは程遠いもので各店から批判が噴出している。

 

そういった中、この制約条件の中でうまく集客する店も存在する。

 

元々が一人客をターゲットにしていた「一人焼き肉のライク」は、この機会に「60分550円で飲み放題」を実験販売している。様子を見て導入店舗を拡大するようである。さすがである。

 

今後の対策として各店、ゴールドステッカーの申請を急いでいる。

今、6月22日時点で1万6000件と急増中である。

 

現在、職員800人体制で飲食店の感染対策の確認作業を始めているが、多種多様な飲食店だから、なかなか大変そうだ。

 

店側も、コロナのおかげで営業の制限を受けた上、作業や費用の負担も増えて踏んだり蹴ったりの状態。でも店の基本である衛生管理だから、コロナ後を見据えて頑張ろう。

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